基本情報
遺跡名称 | アフロディシアス |
遺跡名称(英語) | Aphrodisias |
国名 | トルコ |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (ii)(iii)(iv)(vi) |
世界遺産登録年 | 2017年 |
資産面積 | 152.25ha |
世界遺産「アフロディシアス」の登録理由や特徴について
アフロディシアス(Aphrodisias)は、トルコ南西部のモルシヌス川上流に位置する古代遺跡で、その美しさと歴史的価値から世界遺産に登録されています。この遺跡は主に二つの部分から構成されており、ひとつはアフロディシアスの考古学的遺跡、もうひとつは都市の北東に広がる大理石の採石場です。
アフロディシアスという名前は、愛と美の女神アフロディテに由来します。この都市の中心にはアフロディテ神殿があり、紀元前3世紀に建設されました。この神殿はその後の都市の発展に多大な影響を与えました。都市自体は紀元前2世紀に設立され、主に周囲の採石場から得られる豊富な大理石によって繁栄を遂げました。特に、アフロディシアスの彫刻家たちは、その技術と芸術性において高い評価を受けていました。
アフロディシアスの街並みは、数々の重要な公共施設を中心に構築されており、神殿、劇場、アゴラ(広場)、および二つの浴場複合施設が含まれています。これらの構造物は、古代の市民生活の中心をなすものであり、多くの人々が集い、様々な活動が行われていました。また、アフロディシアスの劇場は特に美しい保存状態で知られ、一時は5,000人以上を収容可能でした。
この地域はまた、古代の哲学者や学者たちにとっても重要な場所であり、アフロディシアスの学派はその後の西洋哲学や科学に影響を与えました。特に、アフロディシアスはプラトン主義とアリストテレス主義の影響のもとで発展し、思想面でも重要な役割を果たしました。
アフロディシアスは、自然豊かな環境に恵まれており、周辺には美しい山々や川が広がっています。これらの自然要素は、都市の生活と密接に結びついており、古代の人々にとって重要な資源でありました。このように、アフロディシアスは考古学的観点だけでなく、歴史的・文化的観点からも非常に価値の高い場所であり、訪れる人々に感動を与える魅力を持っています。
「アフロディシアス」はどこにある?