基本情報
遺跡名称 | ヒエラポリス-パムッカレ |
遺跡名称(英語) | Hierapolis-Pamukkale |
国名 | トルコ |
登録区分 | 複合遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (iii)(iv)(vii) |
世界遺産登録年 | 1988年 |
資産面積 | 1077ha |
世界遺産「ヒエラポリス-パムッカレ」の登録理由や特徴について
ヒエラポリス・パムッカレ(Hierapolis-Pamukkale)は、トルコの西部に位置する世界遺産で、その独特な景観は多くの観光客を引き寄せています。名前の由来となっているパムッカレは、「綿の宮殿」を意味し、石灰岩でできた美しい段々畑のような地形を指しています。この場所は、高さ約200メートルの崖から湧き出る温泉水が長い年月をかけて形成されてきました。温泉水には豊富なカルシウムが含まれており、冷却されることで二酸化炭素が放出され、石灰岩が析出して形成されたTerraced basins(テラス状の水池)が連なり、幻想的な風景を生み出しています。
ヒエラポリスは、紀元前2世紀後半にペルガモン王国のアッタルス朝によって設立された温泉地で、古代ローマ時代には、療養のために多くの人々が訪れました。この地域には、多くの歴史的な遺跡が残っており、古代の浴場、寺院、劇場、そして墓地などが散在しています。特に、ヒエラポリスの古代浴場(バス)はその大きさと保存状態の良さから注目されており、古代の人々がどのように温泉を利用していたかを知る手がかりを提供しています。
また、ヒエラポリス・パムッカレには、紀元後2世紀に建設された大劇場もあります。この劇場は、約1万人を収容できる規模を誇り、当時のローマの建築技術を垣間見ることができます。他にも、アポロ神殿やネクロポリスなど、様々な見どころがあります。
自然と歴史が融合したこの場所は、訪れる人々にとって忘れられない体験となります。白い石灰棚と青い空のコントラストは、インスタグラムなどのSNSでも多く取り上げられ、観光名所としての地位を確立しています。健康や癒しを求める人々にとっても、ヒエラポリスは理想的なスポットです。
ぜひ、ヒエラポリス・パムッカレを訪れ、古代の栄華と自然の美しさを同時に体感してみてください。温泉に浸かりながら、歴史の恩恵を直接感じることができる貴重な場所であることは間違いありません。
「ヒエラポリス-パムッカレ」はどこにある?