基本情報
遺跡名称 | ゴルディオン |
遺跡名称(英語) | Gordion |
国名 | トルコ |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準(登録基準とは) | |
世界遺産登録年 | 2023年 |
資産面積 | 1064ha |
世界遺産「ゴルディオン」の登録理由や特徴について
ゴルディオン(Gordion)は、トルコの中央アナトリア地方に位置する古代都市遺跡であり、現在はユネスコの世界遺産に登録されています。ゴルディオンは、ヒッタイトの影響を受けつつ、後にフリギア王国の中心地として栄えた歴史的な場所です。この遺跡は、紀元前3000年頃から活動が始まり、紀元前8世紀ごろにはフリギアの王国の都となりました。
この地の最も有名な伝説は、フリギアの王ムダスと「ゴルディウスの結び目」として知られる偉大な結び目です。アレクサンダー大王がこの結び目を切り裂いたという逸話は、彼の運命を象徴する出来事として広く知られています。この結び目は、当時の人々の間で「真の王だけが解くことができる」と信じられていました。
ゴルディオンは、世界文化の豊かな交流地であり、ヒッタイト、フリギア、ギリシャ、ローマといった多くの文化が交差する場所でした。考古学的な調査によって、この地からは数多くの遺物や構築物が発掘されています。その中には、フリギア時代の巨大な墳墓や、貴族の住居、祭壇、街路などが含まれます。
ゴルディオンには、特に印象的な「王の墳墓」があります。この墳墓は、フリギア王国の時代の重要な埋葬施設であり、豊富な副葬品とともに発見されました。出土した遺物には金製品、武器、陶器などがあり、当時の人々の生活や信仰を知る上で貴重な手がかりとなっています。
この遺跡は、その重要性から多くの考古学者や観光客を惹きつけており、トルコにおける歴史的な観光地とされています。また、散策路や展示施設が整備されており、訪れた人々は古代の生活を肌で感じることができます。
まとめると、ゴルディオンは古代フリギア王国の中心地であり、多文化を反映した場所として、歴史的、文化的に価値のある遺跡です。今後も発掘や調査が進むことで、さらなる知見が得られることが期待され、その魅力を世界中の人々と共有することができるでしょう。