河港都市グリニッジ

ヨーロッパ / イギリス / 文化遺産

基本情報

遺跡名称	河港都市グリニッジ
遺跡名称(英語)	Maritime Greenwich
国名	イギリス
登録区分	文化遺産
登録基準(登録基準とは)	(i)(ii)(iv)(vi)
世界遺産登録年	1997年
資産面積	109.5ha

世界遺産「河港都市グリニッジ」の登録理由や特徴について

マリタイム・グリニッジ（Maritime Greenwich）は、ロンドンの郊外に位置し、イギリスの芸術や科学の発展を象徴する重要な地域です。この地域には17世紀から18世紀にかけて建設された一連の歴史的な建物や公園があり、その中にはイニゴ・ジョーンズによって設計されたクイーンズ・ハウス（Queen's House）があります。この建物はイギリスにおける初のパラディオ様式の建築物とされ、非常に高い美術的価値を持っています。

また、かつてロイヤル・ナaval カレッジとして知られていた一連の建物は、著名な建築家クリストファー・レンによって設計されました。彼の作品は、イギリスのバロック建築において重要な意味を持っており、ロンドンの中心部にあるセント・ポール大聖堂などでもその技術と美意識を感じることができます。このように、マリタイム・グリニッジの建物群は、イギリスの建築史においても大変注目されています。

さらに、この地域の公園は、アンドレ・レ・ノートルによるオリジナルデザインに基づいてレイアウトされており、特に美しい景観を提供しています。公園内にはオールド・ロイヤル天文台（Old Royal Observatory）も含まれており、これはクリストファー・レンと科学者ロバート・フックの協力によって構築されました。この天文台は、時間の測定や天文観測において長い歴史を持っており、現在も多くの人々が訪れる観光スポットとなっています。

マリタイム・グリニッジは、イギリスの科学と芸術の発展に寄与した重要な場所であり、ユネスコの世界遺産にも登録されています。この地を訪れることで、訪問者は歴史的な建築物に囲まれた美しい公園を散策し、さらに科学の発展に関する貴重な資料を学ぶことができます。文化的な側面だけでなく、歴史的な視点からも多くの価値を持つこの地域は、イギリスの歴史を理解する上で欠かせないスポットです。旅行者が歴史を感じながら過ごせるこの場所は、教養を深めるためにもおすすめです。