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テトゥアン旧市街(旧名ティタウィン)

アフリカ / モロッコ / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 テトゥアン旧市街(旧名ティタウィン)
遺跡名称(英語) Medina of Tétouan (formerly known as Titawin)
国名 モロッコ
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (ii)(iv)(v)
世界遺産登録年 1997年
資産面積 6.5ha

世界遺産「テトゥアン旧市街(旧名ティタウィン)」の登録理由や特徴について

テトゥアンのメディナ(旧称ティタウィン)は、モロッコ北部に位置する歴史的な都市で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。8世紀以降、テトゥアンはイスラム時代において特に重要な役割を果たしており、モロッコとアンダルシア(現在のスペイン南部)との主要な接点とされていました。この地域は、スペインの再征服後にアンダルシアから追放された避難民によって再建され、多くの文化的影響を受けました。

テトゥアンのメディナは、そのアートや建築において明確なアンダルシアの影響を示しており、色鮮やかなタイルや装飾的なアーチ、繊細な木細工が施された家々が立ち並んでいます。これらは、アンダルシアの美意識を反映したものであり、テトゥアンの独自性を際立たせています。また、このメディナはモロッコの中で最も小さいものの一つですが、非常に良好な状態で保存されており、外部からの影響をほとんど受けていないため、メディナ全体が一貫した歴史的景観を維持しています。

街の中心には市場が広がり、色とりどりのスパイスや手工芸品が並び、訪れる人々に賑やかな雰囲気を提供しています。訪問客は、アラビア語やスペイン語が飛び交う中で、地域の人々との触れ合いを楽しむことができるでしょう。また、テトゥアンはその文化的背景により、訪れる人々にモロッコの他の地域では味わえない体験を提供しています。

教育機関や宗教施設も多く存在し、特にイフラキにあるアンダルシア様式の建物が印象的です。テトゥアンは、歴史だけでなく現代の生活様式も垣間見ることができる場所です。地域社会は伝統的な職人技を大切にし、世代を超えて技術が引き継がれています。

このように、テトゥアンのメディナはその豊かな歴史と文化、壮麗な美しい建築、活気ある生活が融合した場所であり、モロッコの文化遺産を理解するうえで欠かせないスポットと言えます。世界遺産としての価値も高く、観光客にとっても魅力的な目的地となっているのです。

「テトゥアン旧市街(旧名ティタウィン)」はどこにある?