基本情報
遺跡名称 | パーヌルル国立公園 |
遺跡名称(英語) | Purnululu National Park |
国名 | オーストラリア |
登録区分 | 自然遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (vii)(viii) |
世界遺産登録年 | 2003年 |
資産面積 | 239723ha |
世界遺産「パーヌルル国立公園」の登録理由や特徴について
パーヌルル国立公園(Purnululu National Park)は、オーストラリアの西オーストラリア州に位置し、約239,723ヘクタールの広さを誇ります。この公園には、バンギルバンギル山脈(Bungle Bungle Range)があり、これが公園の最も独特な特徴とされています。この山脈はデボン紀の石英砂岩で構成され、約2000万年の年月をかけて侵食が進み、現在の蜂の巣状の塔や円錐形の地形が形成されました。
バンギルバンギル山脈には、急傾斜の表面があり、そこには明瞭に区別された暗灰色のシアノバクテリアの地衣類の帯が見られます。シアノバクテリアは単細胞の光合成生物であり、これらの地形の表面に独特の模様を形成しています。このようなコーンカルストの顕著な例は、地質学的、物理的、生物的、気候的な多様な要因が相互に作用することで生まれたものといえます。
パーヌルル国立公園は、自然の美しさが際立つだけでなく、その地形が持つ科学的価値からも評価されています。公園内では、訪問者はさまざまなハイキングコースや観察スポットを楽しむことができます。特に、日の出や日没時に見られる独特の光景は、カメラマンや自然愛好家にとって非常に魅力的です。
また、パーヌルルの地域には、オーストラリアの先住民族であるバンギルバンギル族(Bungle Bungle people)の文化や歴史も息づいており、彼らの伝統的な生活様式や信仰も公園の魅力の一部です。公園訪問時には、先住民の文化や自然環境を理解し、尊重することが求められます。
このように、パーヌルル国立公園は、ユネスコの世界遺産にも登録されており、その自然の美しさと科学的価値は、多くの訪問者にとって特別な体験を提供します。旅行者は、豊かな生態系とダイナミックな地形を楽しむだけでなく、古代からの歴史や文化に思いを馳せることができる場所でもあります。自然の驚異と先住民文化が調和したこの大自然の宝庫は、一度訪れる価値のある場所です。
「パーヌルル国立公園」はどこにある?