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カカドゥ国立公園

オセアニア / オーストラリア / 複合遺産

基本情報

遺跡名称 カカドゥ国立公園
遺跡名称(英語) Kakadu National Park
国名 オーストラリア
登録区分 複合遺産  
登録基準(登録基準とは) (i)(vi)(vii)(ix)(x)
世界遺産登録年 1981年
資産面積 1980994.92ha

世界遺産「カカドゥ国立公園」の登録理由や特徴について

カカドゥ国立公園(Kakadu National Park)は、オーストラリアのノーザンテリトリーに位置するユニークな考古学および民族学の保護区であり、4万年以上にわたって人々に居住されてきました。この公園は、先史時代の狩猟採集民から現在もこの地域に住むアボリジニの人々まで、地域の住民の技術や生活様式を記録した洞窟壁画や岩彫刻、考古学的遺跡を有しています。

カカドゥ国立公園は、生態系の複合体のユニークな例であり、潮汐平野や洪水原、低地、高台など多様な環境を特徴としています。これにより、珍しいまたは固有の植物や動物種の生息地が提供されています。また、この公園はオーストラリアで最も重要な野生動物の保護区域の一つでもあり、多数の絶滅危惧種がここで保護されています。

公園内には、世界的に有名なアボリジニの芸術作品が点在しており、特にエルゴラの岩壁に描かれた壁画は観光客にとって重要な見どころです。これらのアートは、先住民族の文化と歴史を物語る貴重な証拠であり、訪れる人々に地域の深い文化的背景を伝えます。

また、カカドゥはその自然の美しさも魅力的で、広大な草原、湿地、滝、美しい湖が広がっています。季節ごとに変化する風景は、訪れる人々に新たな感動を提供し、特に雨季の間は素晴らしい滝の景観が見られます。公園内ではハイキングやバードウォッチング、写真撮影など、様々なアクティビティを楽しむことができます。

さらに、カカドゥ国立公園はその文化的及び自然的価値から、1981年にユネスコの世界遺産に登録されました。これは、地域の生物多様性の保護だけでなく、アボリジニの文化の継承にもつながる重要な措置です。訪れる人々は、カカドゥの壮大な自然や深い歴史に触れることで、オーストラリアの豊かな文化と自然環境の一端を体感することができるでしょう。

「カカドゥ国立公園」はどこにある?