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古代都市エル・タヒン

南アメリカ / メキシコ / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 古代都市エル・タヒン
遺跡名称(英語) El Tajin, Pre-Hispanic City
国名 メキシコ
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (iii)(iv)
世界遺産登録年 1992年
資産面積 240ha

世界遺産「古代都市エル・タヒン」の登録理由や特徴について

エル・タヒン(El Tajin)は、メキシコのベラクルス州に位置する先コロンブス期の都市遺跡で、9世紀初頭から13世紀初頭にかけて最盛期を迎えました。この時期、エル・タヒンはティオティワカン帝国の崩壊後、メソアメリカ北東部における最も重要な中心地となり、その文化的影響はメキシコ湾沿いに広がり、マヤ地域や中央メキシコの高地にも及びました。

エル・タヒンの建築は、メソアメリカ特有のもので、柱やフリーズに施された精緻な彫刻が特徴です。特に有名なのは「ニッチのピラミッド」と呼ばれる建物で、これは古代メキシコおよびアメリカの建築の傑作とされ、その復雑な構造は天文学的及び象徴的な意義を持っています。このピラミッドは、全体で365のニッチがあり、これは太陽暦の日数を表しているとも言われています。このように、エル・タヒンの建物にはしばしば自然や天体を顕現した意図が込められています。

エル・タヒンは、メキシコの先コロンブス期文化の壮大さと重要性を示す優れた例として、1987年にユネスコの世界遺産に登録されました。訪れる人々は、古代の文化と宗教的な儀式が行われていた場所で、壮大な遺跡に圧倒されることでしょう。エル・タヒンの遺跡群は、何世代にもわたる人々の歴史と、彼らが創り上げた文化の証です。

エル・タヒンは今日でも観光名所として多くの人々に親しまれ、地元の祭りや伝統も大切に受け継がれています。また、周囲の自然景観とも調和し、豊かな生態系が広がるこの地は、訪れる者にさらなる魅力を与えています。古代文明の痕跡を追い求める旅行者にとって、エル・タヒンは必見のスポットであり、先人たちの英知を感じることができる貴重な場所です。

「古代都市エル・タヒン」はどこにある?

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