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アゾレス諸島のアングラ・ド・エロイズモの町の中心地区

ヨーロッパ / ポルトガル / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 アゾレス諸島のアングラ・ド・エロイズモの町の中心地区
遺跡名称(英語) Central Zone of the Town of Angra do Heroismo in the Azores
国名 ポルトガル
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (iv)(vi)
世界遺産登録年 1983年

世界遺産「アゾレス諸島のアングラ・ド・エロイズモの町の中心地区」の登録理由や特徴について

アゾレス諸島の島の一つに位置する「アングラ・ド・エロイゾモの中央区域」は、15世紀から19世紀にかけて船舶の蒸気機関が普及するまで、必須の寄港地として重要な役割を果たしてきました。この地域は、歴史的な貿易路の交差点であり、特に大西洋を渡る航海者たちにとって重要な拠点でした。そのため、アングラ・ド・エロイゾモは様々な国の文化や影響を受け、独自の特色を持った町として発展しました。

アングラ・ド・エロイゾモの中央区域に含まれる特徴的な軍事建築の例として、400年以上の歴史を持つサン・セバスチャン要塞とサン・ジョアン・バプティスタ要塞があります。これらの要塞は、ポルトガルの軍事技術と美的感覚を反映した優れた建築物であり、地域の防衛の要所として、その役割を果たしてきました。特に、サン・セバスチャン要塞は海岸線を見渡す位置にあり、敵船から町を守るための戦略的な設計が施されています。

1980年には大地震に見舞われ、多くの建物やインフラが被害を受けましたが、アングラ・ド・エロイゾモは現在復興作業が進められています。この復興は単なる修復作業にとどまらず、地域文化や歴史的価値を再生させることを目的としています。そのため、経済的な側面だけでなく、地域コミュニティの団結や観光振興にも寄与しています。

ユネスコの世界遺産にも登録されている「アングラ・ド・エロイゾモ」は、単なる観光地ではなく、歴史の証人として、また文化の交流の場としての重要性を持っています。訪れる者は、ただ美しい風景を楽しむだけでなく、この地が持つ深い歴史や伝統を感じることができるでしょう。

アゾレス諸島は美しい自然景観が広がる一方で、アングラ・ド・エロイゾモでは文化遺産と歴史が融合したユニークな体験が待っています。この町を訪れることで、訪問者は過去の出来事や文化に触れながら、現代のアゾレスの生活を体験することができます。魅力的な町並みや歴史的な建造物を巡る旅は、心に残るひとときを提供してくれることでしょう。

「アゾレス諸島のアングラ・ド・エロイズモの町の中心地区」はどこにある?