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ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域

ヨーロッパ / ポルトガル / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域
遺跡名称(英語) Sanctuary of Bom Jesus do Monte in Braga
国名 ポルトガル
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (iv)
世界遺産登録年 2019年
資産面積 26ha

世界遺産「ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域」の登録理由や特徴について

ブラガの「ボン・ジェズス・ド・モンテ聖堂」は、ポルトガル北部のブラガ市を見下ろすエスピーニョ山の斜面に位置する文化的景観であり、キリスト教のエルサレムを模した神聖な山を再現しています。この聖域は、バロック様式を中心に600年以上にわたって発展し、16世紀のトレント公会議でカトリック教会が推進した「サクリ・モンティ」(聖なる山)を生み出す欧州の伝統を体現しています。これは宗教改革に対抗する形で発展したものです。

ボン・ジェズス聖域は、西側の尾根を登る「ビア・クルシス」(十字の道)を中心に構成されています。この道にはキリストの受難を喚起させる彫刻を収めた一連のチャペルや、噴水、寓意的彫刻、整然とした庭園が設けられています。「ビア・クルシス」は1784年から1811年にかけて建設された教会に至ります。教会や建物は花崗岩で造られており、白く塗られた外壁と剥き出しの石組みが特徴です。

特に有名な「五感の階段」は、ボン・ジェズス聖堂内で最も象徴的なバロック様式の作品として知られています。この階段には、壁、段、噴水、彫像、その他の装飾的要素が配置されており、訪れる人々に強い印象を与えます。五感の階段は、視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚をテーマにした多くのシンボリズムが込められており、訪問者はここで全ての感覚を刺激される体験をすることができます。

「ボン・ジェズス・ド・モンテ聖堂」はその美しさや歴史的価値により、ユネスコの世界遺産にも登録されています。この場所は、信仰と芸術が融合した特別な空間であり、多くの巡礼者や観光客が訪れることで知られています。また、聖域全体は自然に囲まれた美しい環境に位置しており、訪問者は心の安らぎを見出すことができます。観光名所としての魅力だけでなく、ここは精神的な癒しを求める人々にとっても大切な場所となっているのです。

「ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域」はどこにある?