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古都ダマスクス

アシア / シリア・アラブ共和国 / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 古都ダマスクス
遺跡名称(英語) Ancient City of Damascus
国名 シリア・アラブ共和国
登録区分 文化遺産  危機遺産
登録基準(登録基準とは) (i)(ii)(iii)(iv)(vi)
世界遺産登録年 1979年
資産面積 86.12ha

世界遺産「古都ダマスクス」の登録理由や特徴について

ダマスカスの古代都市(Ancient City of Damascus)は、紀元前3千年紀に創設された中東最古の都市の一つであり、その歴史と文化の深さで知られています。この都市は、長い間様々な文明の交差点としての役割を果たしてきました。特に中世には、工芸産業が栄え、剣やレースなどの制作において世界的に有名でした。ダマスカスは、商業、文化、宗教の中心地としての重要性を持っています。

この都市には、様々な時代の約125の歴史的建造物が点在しており、その中でも特に印象的なのが、ウマイヤ朝の時代に建設された8世紀の大モスク(大ウマイヤドモスク)です。このモスクは古代アッシリアの聖域の上に建てられ、壮大な建築と美しい装飾が施されています。大モスクは、イスラム建築の傑作の一つとされており、その優雅さは訪れる人々を魅了します。

さらに、ダマスカスでは、古代の市場や迷路のような路地も残されており、観光客は歴史的な雰囲気を楽しむことができます。伝統的なスーク(市場)では、地域の特産品や手工芸品が並び、賑やかな雰囲気が漂っています。食文化も豊かで、「ダマスカス・シェワルマ」や「フムス」など、地元の料理を楽しむことができます。

また、ダマスカスは多様な宗教を持つコミュニティが共存する場所でもあります。イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の各宗教施設が市内に存在し、それぞれの信仰の重要性を感じることができます。

この様に、ダマスカスは単なる観光地ではなく、その歴史や文化、宗教的な背景を通じて、訪れる人々に多くの学びを提供してくれます。UNESCOの世界遺産にも登録されており、その価値は世界的に認められています。ダマスカスは、過去と現在が交錯する魅力的な都市であり、歴史を愛する者や文化を探求する者にとって、欠かせない訪問先です。

「古都ダマスクス」はどこにある?