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古都アレッポ

アシア / シリア・アラブ共和国 / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 古都アレッポ
遺跡名称(英語) Ancient City of Aleppo
国名 シリア・アラブ共和国
登録区分 文化遺産  危機遺産
登録基準(登録基準とは) (iii)(iv)
世界遺産登録年 1986年
資産面積 364ha

世界遺産「古都アレッポ」の登録理由や特徴について

アレッポの古代都市は、シリアの北部に位置し、長い歴史と豊かな文化遺産を有する地域です。この都市は、紀元前2千年紀から存在し、いくつもの貿易路が交差する重要な地点として知られています。そのため、アレッポはヒッタイト、アッシリア、アラブ、モンゴル、マムルーク朝、オスマン帝国など、さまざまな文明に支配され、各時代の影響を色濃く受けてきました。

アレッポの象徴的な建物には、13世紀に建設された要塞(シタデル)や、12世紀の大モスクがあります。これらの建物はアレッポの歴史的な風景の一部を形成しています。また、17世紀に建てられた神学校、宮殿、キャラバンサライ、ハンマーム(公衆浴場)なども、アレッポの独自で一体感のある都市空間を構成しており、訪れる人々にその歴史を感じさせます。

アレッポの都市構造は、非常に緻密で、伝統的なアラビア建築と異なるヨーロッパやアジアの建築様式が融合しています。狭い路地や迷路のような街並みには、地元の人々の生活が色濃く反映されており、賑やかな市場や手工芸品の店舗が立ち並び、観光客にとっても魅力的な場所となっています。

しかしながら、アレッポは近年、過密化や社会情勢の変化という脅威にさらされています。特に、シリア内戦の影響により、多くの貴重な文化財や歴史的建築物が破壊され、都市の美しさが損なわれています。このような背景から、アレッポの古代都市はユネスコの世界遺産に登録され、保護活動が行われるようになりました。

アレッポの古代都市は、その歴史的重要性や文化的価値から、今後も多くの人々にとって訪れるべき場所となることでしょう。歴史を感じることのできるこの地を訪れ、アレッポの魅力を体験することは、貴重な経験となるはずです。文化遺産を次世代に受け継ぐための努力が続けられることを願っています。

「古都アレッポ」はどこにある?