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サルヴァドール・デ・バイア歴史地区

南アメリカ / ブラジル / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 サルヴァドール・デ・バイア歴史地区
遺跡名称(英語) Historic Centre of Salvador de Bahia
国名 ブラジル
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (iv)(vi)
世界遺産登録年 1985年

世界遺産「サルヴァドール・デ・バイア歴史地区」の登録理由や特徴について

バイーア州のサルヴァドールは、1549年から1763年までブラジルの最初の首都として重要な役割を果たしました。この歴史的な中心地は、ヨーロッパ、アフリカ、アメリンディアン(先住民)の文化が融合した場所であり、その影響は現在に至るまで色濃く残っています。特に、サルヴァドールは1558年から新世界で初めての奴隷市場の一つとして知られ、アフリカから奴隷が輸入され、砂糖プランテーションで働くために使われました。この歴史的な背景は、街の文化や社会構造に大きな影響を与えています。

サルヴァドールの歴史的中心部は、ユネスコの世界遺産に登録されており、その魅力は主に素晴らしいルネサンス様式の建物と、カラフルな家々にあります。これらの家々は、細かいスタッコ細工(装飾的な仕上げ)で飾られており、街全体に特有の美しさと活気を与えています。旧市街には、色とりどりの建物が立ち並び、訪れる人々を魅了します。特に、「ペロウリーニョ」と呼ばれる地区は、サルヴァドールの文化的・歴史的な中心として知られ、多くの観光客が集まる場所です。

また、サルヴァドールでは音楽やダンスが重要な役割を果たしており、特にバイーア州特有の「サンバ」や「アフロ・ブラジリアン音楽」が根付いています。毎年行われるカーニバルは、世界的に有名で、観光客を惹きつける大きなイベントとなっています。この祭りでは、様々なパフォーマンスや華やかな衣装が溢れ、地元の伝統や文化が一堂に会する場となります。

さらに、サルヴァドールは宗教的な多様性でも知られています。アフリカ系文化が強く影響し、カンドンブレーと呼ばれる宗教が根付いている一方で、カトリック教の影響も強く、教会や寺院が多く存在します。この宗教的な融合は、街の文化や行事にも色濃く反映されており、観光客にとっても興味深い体験となります。

サルヴァドールの歴史的中心地を訪れることは、単なる観光以上の意味を持っています。そこには、過去の歴史や文化が息づいており、訪れる人々にその豊かな遺産を伝えています。この街を歩くことで、ブラジルの多様な文化や歴史に触れることができるでしょう。

「サルヴァドール・デ・バイア歴史地区」はどこにある?