Skip to main content

ヴァロンゴ埠頭考古遺跡

南アメリカ / ブラジル / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 ヴァロンゴ埠頭考古遺跡
遺跡名称(英語) Valongo Wharf Archaeological Site
国名 ブラジル
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (vi)
世界遺産登録年 2017年
資産面積 0.3895ha

世界遺産「ヴァロンゴ埠頭考古遺跡」の登録理由や特徴について

バロンゴ埠頭考古学遺跡(Valongo Wharf Archaeological Site)は、ブラジルのリオデジャネイロ中心部に位置し、ジョルナル・ド・コメルシオ広場全体を含んでいます。この場所は、1811年以降、南アメリカ大陸に到着したアフリカ系奴隷が上陸するための旧港地区にあたります。推定で90万人以上のアフリカ人がバロンゴを経由して南アメリカに到達したと言われています。この遺跡は、複数の考古学的層から成り立っており、最も古い層は「ペー・デ・モレケ」(pé de moleque)スタイルの床舗装で構成されています。これは、元々のバロンゴ埠頭に関連付けられています。

バロンゴ埠頭は、アフリカ人奴隷がアメリカ大陸に到達した最も重要な物理的痕跡とされています。この埠頭の歴史は、奴隷貿易の暗い過去を反映しており、南アメリカにおけるアフリカ系住民の到来と文化の形成において中心的な役割を果たしました。遺跡は、ブラジルを含む多くの国々における奴隷制の歴史を物語る重要な遺産となっています。

ユネスコの世界遺産に登録されているバロンゴ埠頭考古学遺跡は、近年、考古学的研究や保存活動によってその重要性が再評価されています。遺跡の発見は、リオデジャネイロの歴史や文化だけでなく、アフリカ系の伝統や他の文化との交流も深く理解する手助けとなります。また、バロンゴ埠頭は、彼らの歴史的な遺産を守るための教育的な役割も果たしています。観光客や研究者々が訪れることで、ここでの歴史を振り返り、より多くの人々が過去の出来事を理解するためのデータを提供しています。

現在、バロンゴ埠頭はリオデジャネイロの重要な観光地の一つとなっており、その場に立つことで、歴史の重みを感じることができます。訪れる人々は、奴隷貿易の悲劇的な過去を想起し、未来に向けた平和や調和の重要性を再認識する機会を得るでしょう。この考古学遺跡は、ブラジルにおけるアフリカ系文化の影響を示す象徴的な場所であり、国際的な文化遺産として、今後も重要な役割を果たし続けることでしょう。

「ヴァロンゴ埠頭考古遺跡」はどこにある?