Skip to main content

カルタヘナの港、要塞群と建造物群

南アメリカ / コロンビア / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 カルタヘナの港、要塞群と建造物群
遺跡名称(英語) Port, Fortresses and Group of Monuments, Cartagena
国名 コロンビア
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (iv)(vi)
世界遺産登録年 1984年

世界遺産「カルタヘナの港、要塞群と建造物群」の登録理由や特徴について

カルタヘナ(Cartagena)は、カリブ海に面した湾に位置し、南アメリカで最も広範な要塞群を持つ都市です。この美しい都市は、16世紀から17世紀にかけて建設された要塞や防衛施設によって、その歴史的な重要性を示しています。カルタヘナの歴史的中心部は、ユネスコの世界遺産にも登録されており、その価値は国際的にも認められています。

カルタヘナは、主に3つの地区に分けられています。特に注目されるのは、サン・ペドロ地区(San Pedro)で、ここには印象的な大聖堂やアンダルシア風の宮殿が立ち並ぶエレガントな街並みがあります。サン・ディエゴ地区(San Diego)は、かつて商人や中産階級の人々が暮らしていた場所で、今ではおしゃれなカフェやアートギャラリーが多く立ち並び、観光客に人気です。

もう一つの地域、ゲトセマニ地区(Gethsemani)は「ポピュラー地区」とも呼ばれ、より大衆的な雰囲気を持っています。この地区は、カルタヘナの歴史的な魅力と現代的な文化が交わる場所で、多様な人々が集まり、活気に満ちたストリートアートや音楽のパフォーマンスなどが楽しめます。ゲトセマニは、特に若者やアーティストの間で人気が高まっています。

カルタヘナの要塞群は、かつてスペインの植民地時代に、海からの侵略に対抗するために築かれたもので、その設計は当時の最新技術を反映しています。サン・フェリペ・デ・バラフラス要塞(Castillo San Felipe de Barajas)は、その中でも最も知られた要塞であり、戦略的な位置にあるため、町全体を一望できるスポットとしても知られています。

カルタヘナの文化は、スペイン、アフリカ、先住民の影響を受けており、その多様な歴史は街の建築や料理、音楽などに色濃く反映されています。特にカリビアン・カーニバルや、毎年開催される音楽祭は、世界中から多くの観光客を惹きつけます。美しいビーチや歴史的な街並みだけでなく、カルタヘナは訪れる人々に独自の文化体験を提供しています。

カルタヘナは、その歴史的な遺産、活気ある文化、そして温暖な気候から、観光地として非常に魅力的な場所です。訪れる人々は、単なる観光以上の体験を味わうことができ、今もなお人々を魅了し続けています。

「カルタヘナの港、要塞群と建造物群」はどこにある?