基本情報
遺跡名称 | マルペロの動植物保護区 |
遺跡名称(英語) | Malpelo Fauna and Flora Sanctuary |
国名 | コロンビア |
登録区分 | 自然遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (vii)(ix) |
世界遺産登録年 | 2006年 |
資産面積 | 857500ha |
世界遺産「マルペロの動植物保護区」の登録理由や特徴について
マルペロファウナとフローラ保護区(Malpelo Fauna and Flora Sanctuary)は、コロンビアの沿岸から約506キロメートル離れた場所に位置する海洋保護区です。このサイトには、面積約350ヘクタールのマルペロ島と、その周囲に広がる857,150ヘクタールの海洋環境が含まれています。マルペロ保護区は、東熱帯太平洋における最大の無漁区域として指定されており、国際的に脅威にさらされている海洋生物の重要な生息地を提供しています。
この保護区は、栄養の豊富な環境を提供し、様々な海洋生物の大規模な集まりを引き寄せる役割を果たしています。特に、サメ、巨大グルーパー、ビルフィッシュ(槍魚)の「貯蔵庫」として知られ、ショートノーズ・ラゲッドトゥース・シャークという深海に生息する珍しいサメが確認される数少ない場所でもあります。また、マルペロは世界的にトップクラスのダイビングスポットとして広く認識されており、その理由はこの地域に存在する急峻な壁や洞窟の美しさにあります。
深海は、大型捕食者や遊泳性魚類が重要な生息数を維持する場となり、約200匹以上のハンマーヘッドシャークや1,000匹以上のシルキーシャーク、さらにはジンベエザメやマグロなど、様々な種の集団が記録されています。これらの生物は、擾乱のない環境で自然な行動パターンを維持しながら生息しています。このように、マルペロ保護区は生物多様性の宝庫であり、海洋生物の保護と持続可能な利用の重要性を示しています。
国際的にも高く評価されるこの保護区は、特に生物多様性の観点からも注目されており、リサーチや教育の場としても重要な役割を果たしています。テレビ番組やドキュメンタリーでも取り上げられることがあり、その美しい海の姿や希少な生物を夢見て多くのダイバーや研究者が訪れています。今後も、この地域の生態系を守りつつ、持続可能な方法で訪れる人々にその素晴らしさを伝えていくことが求められています。このように、マルペロファウナとフローラ保護区は、世界の海洋環境を守る上での重要なモニュメントの一つであると言えるでしょう。
「マルペロの動植物保護区」はどこにある?