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高句麗古墳群

アシア / 朝鮮民主主義人民共和国 / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 高句麗古墳群
遺跡名称(英語) Complex of Koguryo Tombs
国名 朝鮮民主主義人民共和国
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (i)(ii)(iii)(iv)
世界遺産登録年 2004年
資産面積 232.9ha

世界遺産「高句麗古墳群」の登録理由や特徴について

高句麗古墳群(Complex of Koguryo Tombs)は、中国の東北部と朝鮮半島の一部にかつて存在した高句麗王国の文化的遺産を代表する重要な場所です。高句麗王国は紀元前3世紀から紀元後7世紀にかけて、強大な力を誇った王国で、現代の中国北東部と朝鮮半島北部に広がっていました。この複合施設には、約30の個別の古墳が含まれており、王族や貴族の埋葬に使用されたと考えられています。

高句麗古墳は、その美しい壁画で知られており、実質的にこの古代文化の唯一の遺存物といえます。高句麗の古墳は中国と韓国で1万を超えるが発見されていますが、その中で壁画が残っているのは約90基のみです。そのうち、半数はこの高句麗古墳群内に位置しており、特に王や王族の関連の人々が埋葬されたものです。この壁画は、高句麗時代の日常生活の様子を伝える貴重な証人となっています。

古墳群は、死亡後の生活や来世における繁栄を予感させるような場面を描いたものが多く、狩りや祭り、武士の戦いの様子などが描かれています。これにより、高句麗の人々の文化、信仰、社会構造についての深い洞察を得ることができます。壁画の芸術性や描写技術は非常に高く、当時の美術の水準の高さを示しています。

高句麗古墳群は、ユネスコの世界遺産に登録されており、その保存状態や芸術的価値の高さからも、多くの研究や観光が行われています。この場所は、高句麗王国の歴史や文化を理解するための貴重な窓口となっており、訪れる人々に古代の息吹を感じさせてくれます。

高句麗の歴史や、彼らが築いた文化の奥深さを知るためには、こうした古墳群の存在が非常に重要であり、それ自体が一つの文化財として多くの人々に敬意をもって受け入れられています。日本やその他の地域においても高句麗文化の影響を受けた跡が見受けられることから、この古墳群は国際的にも意義深い遺産であると言えるでしょう。

「高句麗古墳群」はどこにある?

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