世界一まっすぐな線路!その驚異のスケールとは?
ギネス世界記録にも認定!驚異の478km
オーストラリア大陸を横断するインディアン・パシフィック号の道のりには、南オーストラリア州の「ナラボー平原」を貫く、世界で最も長い鉄道直線区間があります。その距離は478km(※諸説あり、約480kmと表現されることも多い)。
この区間は、あまりの長大さからギネス世界記録にも認定されています。
どれくらいすごい?東京駅から京都駅までが"直線"
480kmという距離がどれほど規格外か、日本の新幹線で例えてみましょう。これは、**東京駅から京都駅までの営業距離(約513km)に匹敵します。**つまり、東京を出発してから京都に着くまで、列車が一度もカーブしないようなものです。想像しただけで、そのスケールの大きさに圧倒されますね。
大陸横断鉄道「インディアン・パシフィック」とは?
この世界一まっすぐな線路を走るのが、オーストラリアを代表する長距離旅客列車「インディアン・パシフィック」です。
- 名前の由来:インド洋(Indian Ocean)と太平洋(Pacific Ocean)を結ぶことから名付けられました。
- 運行区間:東海岸のシドニーから西海岸のパースまで。
- 総距離:4,352km。
- 所要時間:3泊4日(4日間・3泊)。
週に2便(東西両サイドから各1便)が運行されており、ただの移動手段ではなく、それ自体が目的となる「豪華な鉄道の旅」として世界中の旅行者から人気を集めています。
インディアン・パシフィックの旅の魅力3選
1. 車窓から眺める「変化に富んだオーストラリアの自然」
3泊4日の旅では、オーストラリアの多様な自然を車窓から満喫できます。
- ブルーマウンテンズの森林地帯:シドニー近郊の雄大な山々と深い森。
- 広大な穀倉地帯:オーストラリアの農業を支える黄金色の畑。
- ナラボー平原の荒野と砂漠:地平線まで続く、赤茶けた大地。
刻一刻と変化する風景は、乗客を飽きさせません。「大地のど真ん中を、はるか地平線へ向けて、行けども、行けども、列車はまっすぐに走る」という、日本では決して味わえないダイナミックな体験が待っています。
2. なぜこんなにまっすぐ?「ナラボー平原」の秘密
世界一まっすぐな線路が実現できた背景には、**「ナラボー平原(Nullarbor Plain)」**の特異な地形があります。ナラボーとは、ラテン語の「Nullus Arbor(木がない)」が語源で、その名の通り、木がほとんど生えていない広大で平坦な石灰岩の台地です。
起伏がほとんどなく、障害物もないこの地形だったからこそ、480kmにも及ぶ直線線路の建設が可能になったのです。
3. 途中下車で楽しむ特別な体験
インディアン・パシフィックの旅は、ただ列車に乗っているだけではありません。ブロークン・ヒル、アデレード、クックといった魅力的な町で途中下車し、ユニークなツアーに参加できます。
- ゴーストタウン探訪
- 鉱山の歴史を学ぶツアー
- ワイナリー訪問
など、オーストラリアの文化や歴史に深く触れることができるのも、この鉄道旅の大きな魅力です。
旅の基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
運行ルート | シドニー ⇔ パース |
運行頻度 | 週2便(東西両サイドから各1便) |
所要時間 | 3泊4日 |
予約方法 | 公式サイト(Journey Beyond Rail Expeditions)や旅行代理店で予約可能 |
料金 | シーズンや客室のグレードによって変動。食事やドリンク、一部のツアー料金が含まれたオールインクルーシブが基本です。 |
まとめ:一生に一度は体験したい、地平線を目指す旅
オーストラリア大陸の広大さを肌で感じられる、インディアン・パシフィックの旅。そのハイライトである「世界一まっすぐな線路」は、私たちの日常のスケール感を遥かに超える感動を与えてくれます。
- 世界一まっすぐな線路(約480km)を体験できる
- 3泊4日でオーストラリアの多様な自然を満喫できる
- 豪華な列車で快適な旅が楽しめる
次の旅行の候補に、この壮大な鉄道の旅を加えてみてはいかがでしょうか。きっと、忘れられない一生の思い出になるはずです。