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洗礼の地〝ヨルダン川対岸のベタニア″(アル・マグタス)

アシア / ヨルダン / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 洗礼の地〝ヨルダン川対岸のベタニア″(アル・マグタス)
遺跡名称(英語) Baptism Site “Bethany Beyond the Jordan” (Al-Maghtas)
国名 ヨルダン
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (iii)(vi)
世界遺産登録年 2015年
資産面積 294.155ha

世界遺産「洗礼の地〝ヨルダン川対岸のベタニア″(アル・マグタス)」の登録理由や特徴について

バプテスマの聖地「ベタニアのヨルダン川の向こう側」(アル・マグタス)は、ヨルダン川の東岸に位置し、死海の北約9キロメートルに広がる考古学的な遺跡です。この場所は、エリヤの丘(ジャバル・マール・エリアスとも呼ばれる)であるテロ・アル・ハッラールと、川の近くにある洗礼者ヨハネの教会群の2つの異なるエリアから成り立っています。美しい自然環境に囲まれたこの地は、ナザレのイエスが洗礼者ヨハネから洗礼を受けた場所であると考えられています。

この遺跡では、ローマおよびビザンティン時代の遺構が見られ、教会や礼拝堂、修道院、隠者が使用していた洞窟、洗礼が行われた池などが存在しています。これらの遺構は、ここの宗教的な性格を物語っており、キリスト教信者にとって重要な巡礼地となっています。特に、ヨハネによる洗礼は、キリスト教における重要な儀式であり、この場所の歴史的・宗教的重要性をさらに高めています。

「ベタニアのヨルダン川の向こう側」は、2000年以上の歴史を持つ地で、その存在は新約聖書にも記されています。また、2015年にユネスコの世界遺産に登録され、国際的にもその価値が認められている場所です。巡礼者や観光客は、この聖地を訪れ、その神聖な空気を感じることができるでしょう。

遺跡内には、様々な文化的、歴史的価値を持つ石造りの建築物や、古代の洗礼池が残されており、訪れる人々に当時の宗教的な営みを感じさせます。特に、洗礼池は多くの信者にとって心の洗濯の場であり、心の平安を求めて訪れる場としても知られています。

この地は、洗礼者ヨハネを崇拝する多くの信者にとって特別な意味を持っており、彼の教えや生涯に感謝する場所でもあります。また、多くの神父や修道士も、この場所で精神的な修行を積むために訪れることが多く、宗教的な活動が盛んに行われています。

バプテスマの聖地「ベタニアのヨルダン川の向こう側」は、訪れる人々に深い宗教的体験を提供し、歴史的な意義を持つ場所であるといえます。この聖地を訪れることで、キリスト教のルーツを感じ、精神的な啓発を得ることができるでしょう。ここには、歴史と信仰が織りなす特別な空間があります。

「洗礼の地〝ヨルダン川対岸のベタニア″(アル・マグタス)」はどこにある?