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ジェンネ旧市街

アフリカ / マリ / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 ジェンネ旧市街
遺跡名称(英語) Old Towns of Djenné
国名 マリ
登録区分 文化遺産  危機遺産
登録基準(登録基準とは) (iii)(iv)
世界遺産登録年 1988年

世界遺産「ジェンネ旧市街」の登録理由や特徴について

ジェンネの旧市街(Old Towns of Djenné)は、アフリカのマリに位置する歴史的な町であり、250年B.C.から人々が住み続けてきた場所です。ジェンネは、かつて交易の中心地として栄え、特にサハラ砂漠を越える金の交易において重要な役割を果たしていました。15世紀から16世紀には、イスラム教の普及の中心地の一つとしても知られ、その宗教的及び文化的な影響力を広げました。

旧市街の特徴的な建築物は、伝統的な泥の建物であり、約2,000棟が現存しています。これらの建物は、季節的な洪水から住民を守るために、高台(トグレ)に建てられています。この独特な建築スタイルは、地元の材料を使用し、地域の気候に適応したもので、技術的な工夫と美学を融合させたものとなっています。

ジェンネの旧市街は、UNESCOの世界遺産にも登録されており、その歴史的価値は国際的にも認められています。町は、金やスパイスの取引が盛んだった時代の栄華を物語る重要な文化遺産であり、観光地としても多くの人々を魅了しています。訪れる人々は、高い泥の壁や装飾が施された入り口、街の中心にある大モスク(ジェンネ・モスク)など、独特で魅力的な景観を楽しむことができます。

また、ジェンネでは毎年行われる「ジェンネ・マーケット」が有名です。このマーケットは、地域住民による手作りの工芸品や農産物が販売され、訪れる人々にとっては文化交流の場ともなっています。地元の伝統や生活様式を体験する良い機会であり、観光客にとってもかけがえのない体験となります。

ジェンネの旧市街は、単なる観光地にとどまらず、多くの歴史的、文化的な背景を持つ場所として、人々の心に深く刻まれています。訪れる人々は、歴史の重みを感じながら、地域の人々の温かいもてなしを受けることができるでしょう。ジェンネは、その美しさと歴史、そして人々の絆が交差する、かけがえのない場所です。

「ジェンネ旧市街」はどこにある?