基本情報
遺跡名称 | キト市街 |
遺跡名称(英語) | City of Quito |
国名 | エクアドル |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (ii)(iv) |
世界遺産登録年 | 1978年 |
資産面積 | 320ha |
世界遺産「キト市街」の登録理由や特徴について
キト(Quito)は、エクアドルの首都であり、16世紀にインカの町の遺跡の上に設立されました。標高2,850メートルに位置するこの街は、南米の高地に広がる美しい風景と豊かな歴史が融合した魅力を持っています。特に、キトはラテンアメリカで最も保存状態が良く、最も手を加えられていない歴史的中心地として評価されています。1917年に発生した大地震にもかかわらず、その文化的遺産はほとんど影響を受けておらず、地域の歴史を物語る重要な資産となっています。
キトの歴史的中心には、サン・フランシスコ修道院やサント・ドミンゴ修道院、そしてラ・コンパーニアの教会とイエズス会学校など、多くの歴史的建造物が点在しています。これらの建物は「キト・バロック」と称されるスタイルの素晴らしい例であり、スペイン、イタリア、モーリシャス、フランドル、そして先住民の芸術が融合した独自のスタイルを持っています。特にラ・コンパーニアの教会は、その豪華な内部装飾が見どころで、訪れる人々を魅了しています。
また、キトには自然と文化が共存する風景も広がっており、美しい山々や火山に囲まれた場所に位置しています。ここから見る壮大な景色は、観光客にとっても特別な感動を与えます。キトの温暖な気候と豊かな生態系は、訪れる人々に多様なアクティビティを提供し、ハイキングやアウトドア活動を楽しむことができます。
さらに、キトはその文化的な魅力からも多くの観光客を引きつけています。地元のマーケットやレストランでは、エクアドルの伝統料理や工芸品を楽しむことができ、訪問者にとってかけがえのない体験となることでしょう。また、毎年開催される祭りやイベントは、地元の人々の生き生きとした文化を感じる絶好の機会です。
UNESCOの世界遺産に登録されているキトは、その豊かな歴史と文化、そして美しい自然環境において、エクアドルを代表する観光地として訪れる価値があります。歴史と現代が見事に融合したキトで、特別なひとときを過ごしてみることをお勧めします。
「キト市街」はどこにある?