ガラパゴス諸島

南アメリカ / エクアドル / 自然遺産

基本情報

遺跡名称	ガラパゴス諸島
遺跡名称(英語)	Galápagos Islands
国名	エクアドル
登録区分	自然遺産
登録基準(登録基準とは)	(vii)(viii)(ix)(x)
世界遺産登録年	1978年
資産面積	14066514ha

世界遺産「ガラパゴス諸島」の登録理由や特徴について

ガラパゴス諸島は、南アメリカ大陸から約1,000キロメートル離れた太平洋に位置する19の島々と、その周囲の海洋保護区から成り立っています。これらの島々は「進化の生きた博物館」と呼ばれ、その独自の生態系が世界的に注目を集めています。ガラパゴス諸島は三つの海流が交わる地点にあり、多様な海洋生物が混在する「メルティングポット」として知られています。

この地域は活発な地震や火山活動が続いており、これらの地質学的なプロセスが島々の形成に寄与しています。このような極度の孤立状態の中で進化が進み、特異な動植物が誕生しました。特に注目されるのは、陸イグアナやガラパゴスゾウガメ、そしてさまざまなタイプのフィンチです。これらの生物は、1835年にチャールズ・ダーウィンが訪れた際に彼に深い影響を与え、自然選択による進化理論の構築に至る契機となりました。

ガラパゴス諸島は、自然環境の保護が非常に重要な地域であり、持続可能な観光や生物保護の取り組みが行われています。訪れる観光客は、そのユニークな生態系や固有種を直接体験することができ、自然の驚異を学ぶ貴重な機会となります。しかし、観光客の増加に伴って、環境への影響や生物多様性の保全が懸念されています。これに対処するために、取り組みが強化されており、ガラパゴス国立公園や海洋保護区が設立されています。

ガラパゴス諸島の保護は、地球全体の生物多様性を守る上でも重要な意味を持ちます。環境保護活動を通じて、他の地域でも持続可能な開発の模範となることが期待されています。進化の過程を物語るこの特異な場所は、学術的な研究の場としても広く利用されており、多くの科学者や研究者が島に訪れています。ガラパゴス諸島は、私たちの自然に対する理解を深めると同時に、未来の世代に自然を守る大切さを伝えるための重要な役割を担っています。