基本情報
遺跡名称 | パパハナウモクアケア |
遺跡名称(英語) | Papahānaumokuākea |
国名 | アメリカ合衆国 |
登録区分 | 複合遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (iii)(vi)(viii)(ix)(x) |
世界遺産登録年 | 2010年 |
資産面積 | 36207499ha |
世界遺産「パパハナウモクアケア」の登録理由や特徴について
パパハナウモクアケア(Papahānaumokuākea)は、ハワイ諸島の主な群島から約250キロメートル北西に位置する、小さな島々と環礁からなる広大で孤立した直線的なクラスターです。この地域は、全長約1931キロメートルにわたり広がっており、深い宇宙的および伝統的な意義を持っています。ここは、現在のネイティブハワイアン文化にとって祖先の環境であり、人間と自然界の間の親族関係を具現化した場所であり、生命が誕生すると信じられているところでもあり、また死後の魂が戻る場所でもあります。
パパハナウモクアケアには、ニホア島(Nihoa)やマクマナマナ島(Makumanamana)などの島々に、ヨーロッパ諸国による入植以前の遺跡が存在しています。これらの考古学的遺物は、伝統的なハワイ文化の重要な部分を示しており、歴史的な背景を理解する手助けとなります。
この地域の生態系は非常に豊かで、多くの海洋生物が生息する深海の生息地と、メシルクラ(seamount)や沈んだ銀行、広範なサンゴ礁やラグーンなどの顕著な特徴で構成されています。特にサンゴ礁は、海洋生物の多様性の維持とともに、地元の漁業や観光産業にも貢献しています。パパハナウモクアケアは、世界最大の海洋保護区(MPA)の一つでもあり、その保護の重要性がますます高まっています。
また、パパハナウモクアケアは、環境保護だけでなく、文化的な重要性を持つ場所でもあります。この地域は、ネイティブハワイアンの文化と歴史に密接に関連しており、彼らの伝統的な知識や習慣が受け継がれています。そのため、当地の保護活動は、ただの生態系維持にとどまらず、文化的遺産の保全にも関連しています。
パパハナウモクアケアは、自然環境と文化遺産の両方の観点から、持続可能な未来のためのモデルとなることが期待されています。世界遺産として認められたこの特別な場所の保全活動は、未来の世代のためにこの貴重な資源を守り続けることにつながります。
「パパハナウモクアケア」はどこにある?