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キプロス

Cyprus

キプロス共和国は、地中海東部に位置する島国で、アジアとヨーロッパの交差点として知られています。南はエジプト、北はトルコ、東はシリアと隣接しており、位置的な重要性と共に、その歴史は非常に豊かで多様な文化を反映しています。面積は約9,251平方キロメートルで、人口はおよそ120万人です。首都はニコシアで、これは島で唯一の分割された首都でもあります。 キプロスの歴史は...もっと見る

キプロス」基本情報

正式名称 キプロス共和国
英語名 Cyprus
首都 ニコシア(Nicosia)
公用語 現代ギリシャ語、トルコ語、英語(イギリス英語)
国歌 自由への賛歌 (Hymn to Liberty)
地域 アジア /西アジア
通貨 ユーロ(€)
パスポート
総人口  134万人
平均年齢  37.756歳
国内総生産(GDP)  292億1,079万6,341ドル
国民総所得(GNI)  270億1,606万9,338ドル
一人当たりGDP  23,341 ドル
一人当たりGNI  21,587 ドル
面積 9,240 ㎢
人口密度 145.560人/㎢
CO2総排出量  7,999,642トン
一人当たりCO2排出量  6.46トン

キプロス」の年齢層別人口

キプロス」人口統計情報

総人口 134万人
男性人口 67万人
女性人口 66万人
人口変化 +13,723人
人口増加率 +1.020% -
出生数 14,524人
平均出産年齢 31.700歳
平均寿命 81.648歳
男性平均寿命 79.635歳
女性平均寿命 83.668歳
総死亡者数 9,499人
純移民数 8,697人

キプロスの豆知識?

古代に豊富に産出していた銅(copper)に由来し、ギリシャ語の「キプロス(Kypros)」が語源とされています。銅の主要な産地であったことから、島全体が銅を象徴する呼び名で知られるようになりました。

ギリシャ神話の美と愛の女神アフロディーテが海から生まれた場所とされ、特にパフォス近郊の「アフロディーテの岩(Petra tou Romiou)」は神話ゆかりの地として有名です。

ニコシアはキプロスの南北を隔てる境界線(グリーンライン)が走り、街の中心部を分断しています。国際的に認められた国境として首都を分割しているのは世界でも珍しい例とされています。

地中海ではシチリア島、サルデーニャ島に次いで3番目に大きい島です。面積は約9,250平方キロメートルほどで、日本の四国とほぼ同じくらいの大きさです。

ギリシャ語とトルコ語の2つが公用語とされています。また、長いイギリス統治の歴史から英語も広く使用されています。

キプロスは2004年に欧州連合(EU)に加盟し、2008年からユーロ(EUR)を導入しています。それまではキプロス・ポンドが使われていました。

「メゼ」は中東や地中海東部地域で広く親しまれる小皿料理の盛り合わせで、キプロスでも代表的な食文化の一つです。テーブルを囲む人々が少しずついろいろな料理を楽しめるのが魅力です。

ハルーミ(Halloumi)は主に羊乳や山羊乳から作られる半硬質チーズで、焼いても溶けにくいのが特徴です。キプロスを代表する特産品として、地元料理だけでなく世界中で人気があります。

キプロスはイギリスの旧植民地だった影響で、現在でも左側通行を採用しています。ハンドル位置もイギリス同様、右ハンドルが一般的です。

グリーンラインは国連が管理する緩衝地帯で、南北の地域を分割しています。首都ニコシアの旧市街地を横断し、一部の住民は特別な通行手続きによって往来することができます。

地中海特有の温暖な気候や美しいビーチ、歴史的遺跡の多さから、ヨーロッパを中心に世界中から観光客が訪れる人気リゾート地となっています。

はい、トロードス山地には11のビザンチン様式の壁画教会が点在しており、1970年代以降にユネスコの世界遺産に登録されています。鮮やかな色彩のフレスコ画が見どころです。

年間を通じて温暖で、典型的な地中海性気候です。夏は暑く乾燥し、冬は比較的温暖で雨が多めという、リゾート地にぴったりの気候となっています。

古代からローマ、ビザンチン、オスマン帝国、イギリスなど数多くの支配を受けてきました。そのため多様な文化や建築様式が混在しており、歴史的に非常に興味深い場所とされています。

イギリスの植民地支配を経て、1960年にキプロス共和国として独立を果たしました。独立後もしばらくは国内情勢が不安定でしたが、現在はEU加盟国として安定した政治体制を築いています。

MAP「キプロスの首都 - ニコシア」

キプロスってどんなところ?

キプロス共和国は、地中海東部に位置する島国で、アジアとヨーロッパの交差点として知られています。南はエジプト、北はトルコ、東はシリアと隣接しており、位置的な重要性と共に、その歴史は非常に豊かで多様な文化を反映しています。面積は約9,251平方キロメートルで、人口はおよそ120万人です。首都はニコシアで、これは島で唯一の分割された首都でもあります。

キプロスの歴史は非常に古く、古代にはローマ帝国の一部、さらにはビザンティン帝国、イスラムの支配を受けるなど、多くの勢力がこの地を治めてきました。最も著名な遺跡には、キプロスの古代都市サラミスや、石造りの寺院や古代劇場があるパーフォスがあります。これらの遺跡は、訪れる人々に過去の壮大な文化を語りかけています。

キプロスは、ギリシャ語とトルコ語が公用語であり、主にギリシャ系キプロス人とトルコ系キプロス人が居住しています。しかし、1974年にはトルコの軍事介入により、島は北部と南部に分断されてしまいました。北側はセルジオ・トルコ共和国として独立を宣言しましたが、国際的にはトルコ以外の国には認められていません。この分断状態は、今日でもキプロスの政治や社会に影響を与えており、和解のプロセスや統一に向けた努力が続いています。

キプロスの経済は、観光が主な産業となっています。美しいビーチ、歴史的遺産、多様な文化、そして温暖な気候は、多くの観光客を惹きつけています。また、オリーブオイルやワインの生産も盛んで、キプロスの特産品として知られています。さらに、金融サービスや教育分野も成長しており、特に外国からの学生にとって魅力的な留学先となっています。

文化的には、キプロスは長い歴史を持ち、多くの伝統的な祭りやイベントが行われています。特に、春には「リマソールカarnival」や、秋には「キプロスワインフェスティバル」が開催され、地元の人々や観光客が参加します。また、音楽や舞踊も重要な役割を果たし、特に伝統的なフォーク音楽は多くの人々に愛されています。

キプロス料理は地中海の影響を受けており、健康的な食材が豊富に使われています。特に、ホムスやタラトール、グラブなどの前菜が人気で、肉料理としてはシシケバブやスフラキ、魚料理も豊富です。デザートには、バクラヴァやカナファなどがあり、甘く香ばしい料理が堪能できます。

キプロスは、その歴史的な背景と自然の美しさ、多様な文化が融合した魅力的な国です。政治的な課題が残る中でも、キプロスの人々はその豊かな文化と歴史を守り、未来を見つめる努力を続けています。旅行者にとっても、多彩な体験ができる国であり、訪れることで新たな発見と感動を得られることでしょう。