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聖地アヌラーダプラ

アシア / スリランカ / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 聖地アヌラーダプラ
遺跡名称(英語) Sacred City of Anuradhapura
国名 スリランカ
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (ii)(iii)(vi)
世界遺産登録年 1982年

世界遺産「聖地アヌラーダプラ」の登録理由や特徴について

アヌラーダプラは、スリランカの北中部に位置する神聖な都市であり、仏教の歴史において非常に重要な場所です。この都市は、紀元前3世紀に仏教の修道女の教団を創設したサンガミッタによって持ち込まれた「悟りの樹」として知られる仏陀のフィグツリーの切り株の周辺に設立されました。アヌラーダプラは、約1300年の間、セイロン島における政治的および宗教的な中心地として繁栄しましたが、993年に外敵の侵略により放棄されました。

その後、アヌラーダプラは長い間密林に隠れ、埋もれていました。数世代の間、人々の記憶から消え去っていたこの素晴らしい遺跡群は、近年再発見されて訪れることが可能となりました。現在、この地域には宮殿、僧院、記念碑など、多くの歴史的建造物が存在しており、その一つ一つが仏教の豊かな文化と信仰を物語っています。

アヌラーダプラの中でも特に有名な場所には、スリマハボディと言われる聖なる樹があります。この樹は、仏陀が悟りを得たボディ・ツリーの直系の子孫とされ、信者にとって特別な意味を持つ聖地となっています。また、アヌラーダプラには、優美なストゥーパや仏像、古代の水路システム、ダガバ(仏舎利塔)など、多くの壮大な建物が立ち並び、その様子は訪れた人々に深い感動を与えます。

さらに、アヌラーダプラはUNESCOの世界遺産にも登録されており、その重要性は国際的にも認められています。歴史的にも文化的にも価値のあるこの都市を訪れることは、仏教徒のみならず、歴史や文化に興味を持つすべての人にとって貴重な経験となるでしょう。また、アヌラーダプラの遺跡群は、古代スリランカの建築技術や宗教的な象徴性を学ぶ良い機会を提供しており、自然に囲まれた環境の中で、過去の栄光を想い起こすひとときを与えてくれます。

アヌラーダプラは、ただの観光地ではなく、古代文明の遺産として、その価値を今もなお失うことなく、私たちに様々な教訓を伝え続けています。この神聖な都市を訪れることは、スリランカの豊かな歴史と文化との対話の場ともなり、人々に深い感銘を与えることでしょう。

「聖地アヌラーダプラ」はどこにある?