基本情報
遺跡名称 | 聖地キャンディ |
遺跡名称(英語) | Sacred City of Kandy |
国名 | スリランカ |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (iv)(vi) |
世界遺産登録年 | 1988年 |
世界遺産「聖地キャンディ」の登録理由や特徴について
聖なる都市キャンディ(Sacred City of Kandy)は、スリランカの中心部に位置する重要な仏教聖地であり、シンハラ王国の最後の首都としても知られています。キャンディという名称は、かつて「センクダガラプーラ」と呼ばれ、多くの仏教徒にとって聖なる場所とされています。キャンディは、2500年以上にわたってディナハーラ文化が栄えた地であり、その文化は1815年にイギリスによってスリランカが占領されるまで続きました。
この都市の中心には「仏の歯の寺院」(Temple of the Tooth Relic)があります。この寺院は仏教徒にとって非常に重要な場所であり、ブッダの聖なる歯の遺物を奉納しています。この遺物は、スリランカの仏教徒にとって神聖な象徴であり、毎年多くの巡礼者や観光客が訪れます。寺院内では、厳粛な儀式や日常的な礼拝が行われ、訪れる人々はその神聖な雰囲気を感じることができます。
キャンディはまた、美しい景観やリッチな文化遺産で知られています。周囲を囲む山々や豊かな自然は、訪れる者に穏やかさをもたらします。また、キャンディの街自体は、地元の職人によって作られた伝統的な工芸品や美味しい料理が楽しめる魅力的なスポットでもあります。特に「エッセンスオブキャンディ」として知られるキャンディダンスや、年に一度行われる「ペラヘラ祭り」は、観光客にとって見逃せないイベントです。この祭りでは、色とりどりの衣装をまとったダンサーや楽団、象のパレードが行われ、街が一層華やかになります。
さらに、キャンディには博物館や歴史的な建物も多く点在しており、訪れる人々はスリランカの豊かな歴史について学ぶことができます。また、キャンディの街には、世界遺産に登録された場所としての自覚から、文化や伝統の保存に力を入れています。このように、聖なる都市キャンディは、自然の美しさと歴史的文化が共存した特別な場所であり、多くの人々にとって心の拠り所となっています。
そのため、スリランカを訪れる際には、ぜひキャンディを訪れてその魅力を身近に感じてみてください。仏教の深い精神性や、独自の文化、そして自然の恵みを一度に体験できる特別な都市であることは間違いありません。
「聖地キャンディ」はどこにある?