基本情報
遺跡名称 | ナスカとパルパの地上絵 |
遺跡名称(英語) | Lines and Geoglyphs of Nasca and Palpa |
国名 | ペルー |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (i)(iii)(iv) |
世界遺産登録年 | 1994年 |
資産面積 | 75358.47ha |
世界遺産「ナスカとパルパの地上絵」の登録理由や特徴について
ナスカとパルパの地上絵は、ペルーの乾燥した沿岸平野に位置し、リマから約400km南に広がる広大な地域に存在します。この地域は約450平方キロメートルに及び、古代の人々が紀元前500年から紀元後500年の間に地面の表面に残した多くの線や図形が描かれています。ナスカの地上絵は、その数量の多さと形状、規模、そして持続性から、考古学の中でも最大の謎とされています。
これらの地上絵は、実在する生物、スタイライズされた植物、架空の存在、さらには数キロメートルにも及ぶ幾何学的な図形を含んでいます。中でも、有名なのはナスカの宇宙人クジラやハチドリ、犬、サルといったさまざまな動物を描いたものです。その正確な目的や意義は未だに解明されていませんが、研究者たちはこれらの地上絵が儀式的な天文学的機能を持っていた可能性が高いと考えています。
地上絵はマイナーなものから非常に大きなものまでさまざまで、長さが数百メートルに及ぶ図形も存在します。たとえば、「ハチドリ」と呼ばれる地上絵は、その繊細な形状で有名です。また、「タコ」の形をした地上絵も、多くの人々に愛されているものの一つです。これらの地上絵は、乾燥した気候のおかげで何千年もその姿を保ち続けているのが特徴です。
ナスカの地上絵は、1985年にユネスコの世界遺産に登録され、その保存と保護の重要性が広く知られるようになりました。今日では、観光客にとっての魅力的なスポットであると同時に、科学者や考古学者にとっても研究の重要な対象とされています。空からの眺めが特に美しいこれらの地上絵は、地上で見るだけでなく、飛行機や小型飛行機から観察することで、その壮大さを実感することができます。
ナスカとパルパの地上絵は、古代文明の神秘を現代に伝える貴重な遺産であり、人々の歴史や文化に対する理解を深めるための重要な手がかりとなっています。そのため、これらの神秘的な地上絵を訪れることは、文化的な旅としてだけでなく、考古学的な発見を求める冒険としても多くの人に受け入れられています。
「ナスカとパルパの地上絵」はどこにある?