基本情報
遺跡名称 | リオ・アビセオ国立公園 |
遺跡名称(英語) | Río Abiseo National Park |
国名 | ペルー |
登録区分 | 複合遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (iii)(vii)(ix)(x) |
世界遺産登録年 | 1990年 |
資産面積 | 272407.95ha |
世界遺産「リオ・アビセオ国立公園」の登録理由や特徴について
リオ・アビセオ国立公園は、1983年に設立され、アンデス山脈特有の熱帯雨林に生息する動植物を保護することを目的としています。この公園は、ペルーの中部に位置し、その豊かな生態系は非常に重要です。特に、有名なのはこの地域に生息する独特な動植物の高い発生頻度(エンデミズム)です。例えば、かつて絶滅したと考えられていた「キイロテナガザル」は、この公園でのみ見られる貴重な種です。
リオ・アビセオ国立公園の魅力は、その自然環境だけでなく、考古学的な価値にもあります。1985年以降に行われた調査では、2,500メートルから4,000メートルの高度に位置する36の新発見の考古学的遺跡が明らかにされており、これらはインカ以前の社会について貴重な情報を提供しています。これらの遺跡は、古代文明の生活様式や社会構造を理解するうえで非常に重要な手がかりとなっています。
公園内は、険しい山々と深い渓谷に囲まれた美しい風景が広がっており、豊かな動植物相が息づいています。特に、多くの野生動物が生息しているため、野生動物観察やハイキングなど、自然と触れ合うアクティビティが楽しめます。訪れる人々は、神秘的な自然の中で、珍しい種や美しい景観に感動することでしょう。
また、リオ・アビセオ国立公園は、UNESCOの世界遺産にも登録されており、国際的な保護の対象として、さらなる保全活動が進められています。これにより、次世代にもこの貴重な自然と文化遺産が引き継がれていくことが期待されています。訪問者は、自然の素晴らしさと古代の謎を同時に体感できるため、非常に価値のある体験ができるでしょう。
この地域の調査は今も続いており、新たな発見が期待されています。リオ・アビセオ国立公園は、その独自の生態系と歴史的価値から、多くの研究者や観光客にとって非常に魅力的な場所となっています。自然と歴史の融合が織りなすこの特別な場所を訪れることは、忘れられない思い出になるに違いありません。
「リオ・アビセオ国立公園」はどこにある?