パラオ

Palau

「パラオ」基本情報

正式名称	パラオ共和国
英語名	Palau
首都	マルキョク（Melekeok）
公用語	パラオ語、英語（イギリス英語）
地域	オセアニア /ミクロネシア
通貨	USドル（$）
パスポート
総人口	1万人
平均年齢	37.843歳
国内総生産(GDP)	2億2,565万9,873ドル
国民総所得(GNI)	3億349万7,211ドル
一人当たりGDP	12,498 ドル
一人当たりGNI	16,810 ドル
面積	460 ㎢
人口密度	38.538人/㎢
CO2総排出量	312,069トン
一人当たりCO2排出量	17.36トン

「パラオ」直近20年間人口推移

「パラオ」の年齢層別人口

「パラオ」人口統計情報

総人口	17,727人
男性人口	9,555人
女性人口	8,172人
人口変化	-41人
人口増加率	-0.231%	-
出生数	193人
平均出産年齢	28.525歳
平均寿命	69.269歳
男性平均寿命	67.154歳
女性平均寿命	71.798歳
総死亡者数	204人
純移民数	-19人

パラオの豆知識？

パラオは2009年に世界で初めてサメ保護区を設立し、商業目的のサメ漁を全面的に禁止しました。これによりサメの乱獲を防ぎ、美しい海洋生態系を守っています。

パラオの首都はバベルダオブ島にあるンゲルルムッドで、世界でも最小規模の首都のひとつと言われています。実際に住んでいる人はとても少なく、行政機能が集約されている地域です。

第一次世界大戦後、パラオは日本の委任統治下だった時期があり、その歴史的経緯から日本語の地名や文化的影響が残っています。現在でも日本語が理解できる人や日本食レストランがあるなど、両国のつながりを感じられます。

パラオの有名スポットであるジェリーフィッシュレイクには、毒性をほぼ失ったクラゲが生息しています。シュノーケリングで一緒に泳ぐことができ、世界でも貴重な体験ができる湖です。

パラオでは公式通貨として米ドルが使用されています。独自の通貨は発行しておらず、旅行や買い物にはすべて米ドルが使われます。

パラオには母系社会の伝統が色濃く残っています。一族の財産や権力が女性を通じて伝わる文化があり、女性に大きな発言権が与えられるのが特徴です。

2012年に「ロックアイランド南ラグーン」がユネスコの世界遺産に登録されました。大小さまざまな無人島や豊かなサンゴ礁が広がり、ダイバー憧れの絶景スポットとして知られています。

パラオでは「エコ税」や自然保護への寄付金が導入されており、観光客が環境保存に参加できる仕組みを整えています。また自然環境を守るため、ビーチの砂やサンゴの持ち帰りは禁止されるなど厳格なルールがあります。

パラオ国立海洋保護区をはじめとする、長年にわたる海洋保全活動が功を奏しているためです。豊富な海洋生物とサンゴ礁が残されており、ダイバーやシュノーケラーから高い評価を得ています。

公用語としてはパラオ語（パラオの先住言語）と英語の2つが定められています。また地域によっては日本語が話されるなど、多言語の環境を持っているのも特徴です。

代表的なのが「バイ（Bai）」と呼ばれる、男性会議所として使用される建物です。カラフルな板絵と伝統的な木造技術が美しく、パラオの文化や歴史を象徴する建築物です。

1994年10月1日にアメリカ合衆国との自由連合盟約のもとで独立しました。旧信託統治領の中では最後に主権を確立した国として知られています。

ココナッツやミルクを使った料理が多く、魚介やタロイモを使った伝統料理がおいしいと評判です。日本の影響が色濃いため、醤油やラーメンなどの日本食も比較的手に入りやすいです。

パラオでは乱獲を防ぐため、伝統的な「ブール（Bul）」という禁漁措置や近代的な海洋法令をあわせて活用しています。これによって漁業資源を保全し、貴重な自然環境を守っています。

ダイビングやシュノーケリングなどのマリンスポーツが大変人気です。透明度の高い海で色鮮やかなサンゴ礁や多様な魚たちを間近に見ることができ、世界中のダイバーから絶賛されています。

MAP「パラオの首都 - マルキョク」

パラオってどんなところ？

パラオ共和国（Palau）は、西太平洋のミクロネシア地域に位置する島嶼国家であり、約340の島から構成されています。総面積は約459平方キロメートルで、州によって構成される主な島は、バベルダオブ、アラカル、ペリリュー、ポンペイなどのいくつかの大きな島があります。パラオの位置はフィリピンの東、グアムの南にあり、その美しい海と豊かな自然が多くの観光客を引きつけています。

パラオの地理的特徴は、青い海と美しい珊瑚礁に恵まれていることです。特に有名な観光地には、世界遺産にも登録された「ロングビーチ」と「パラオの青い洞窟」があり、ダイビングやシュノーケリングを楽しむ人々にとって共通の目的地となっています。また、パラオの生物多様性は極めて豊かで、300種類以上のサンゴ、1500種類以上の海洋生物が生息しており、環境保護への取り組みも進んでいます。

歴史的に、パラオは長い間ポリネシアおよびミクロネシアの人々が住んでいました。1770年代にはヨーロッパの探検家によって発見され、19世紀にはスペイン、ドイツ、日本にそれぞれ植民地支配されました。第二次世界大戦中には激しい戦闘の舞台となり、1944年にはアメリカ軍による占領が始まりました。戦争後、パラオはアメリカの信託統治となり、1994年に完全な独立を果たしました。

政治体制は、共和制を採用しており、大統領が国家の元首であり行政権を持っています。また、立法府として構成される国会は二院制であり、民意を反映した政策の実現を目指しています。パラオは国際連合にも加盟しており、環境保護、持続可能な開発、そして観光業の促進に力を入れています。具体的には、パラオは海洋保護区の設置など、エコツーリズムを支援する政策を強化しています。

文化面では、パラオの民族は長い歴史を持ち、独自の伝統や習慣を保持しています。伝統的なダンス、音楽、手工芸品は観光客にも人気で、特に「パラオの伝統的な収穫祭」などのイベントは、当地の文化を体験する貴重な機会です。また、言語は主にパラオ語と英語が使われており、英語が公用語の一つとして広く普及しています。

経済的には、パラオは主に観光業に依存しており、観光客は毎年数万人に上ります。海の美しさだけでなく、アウトドアアクティビティが多彩で、フィッシング、カヤック、ハイキング、さらに伝統的な村の訪問なども人気です。また、漁業や農業も重要な産業であり、地元の特産品としては、ココナッツやタロイモなどが挙げられます。

結論として、パラオ共和国は自然の美しさと豊かな文化に恵まれた国であり、訪れる人々に絶景と心温まる体験を提供しています。環境保護を重視し、持続可能な観光業を推進する姿勢は、今後の発展に繋がっていくことでしょう。探検やリラクゼーション、文化体験を求める人々には、ぜひ訪れていただきたい魅力溢れる場所です。