基本情報
遺跡名称 | 南ラグーンのロックアイランド群 |
遺跡名称(英語) | Rock Islands Southern Lagoon |
国名 | パラオ |
登録区分 | 複合遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (iii)(v)(vii)(ix)(x) |
世界遺産登録年 | 2012年 |
資産面積 | 100200ha |
世界遺産「南ラグーンのロックアイランド群」の登録理由や特徴について
ロック・アイランズ南ラグーン(Rock Islands Southern Lagoon)は、8万ヘクタール以上の広さを持ち、445の無人の石灰岩島から構成されています。これらの島々は火山起源であり、その多くはターコイズ色のラグーンに囲まれたユニークなきのこ形状を示しています。その景観の美しさは、385種以上のサンゴやさまざまな生息地を特徴とする複雑なサンゴ礁システムによって一層引き立てられています。この地域は、高い多様性を持つ植物や鳥類、海洋生物が生息しており、ジュゴンや少なくとも13種のサメも生息しています。特に注目すべきは、孤立した海水の湖である「海洋湖」が存在することで、これは陸の障壁によって海洋から隔てられた特殊な水域であり、この地域ならではの特徴です。
海洋湖は高い特異性を持つ生物群を支えており、新しい種の発見をもたらしています。ロック・アイランズ南ラグーンには、長い歴史を持つ小さな島嶼コミュニティの組織を示す石造りの村の遺構や、埋葬地、岩絵などの遺跡が残されています。これらの遺物は、約3000年以上にわたる人々の生活の痕跡を示しており、17世紀および18世紀の村の放棄は、気候変動、人口増加、そして生存のための行動が周辺海洋環境に住む人々に与えた影響を示しています。
この地域は、独特の生態系と文化的な重要性から、ユネスコの世界遺産にも登録されています。ロック・アイランズ南ラグーンの保存と管理は、地元のコミュニティと国際的な努力によって行われており、持続可能な観光を通じてこの美しい環境を未来に残していくことが求められています。観光客は、サンゴ礁でのスノーケリングやダイビング、カヤックなどを楽しみながら、この地域の自然の美しさと文化的な遺産に触れることができます。ロック・アイランズ南ラグーンは、地球上の貴重な未開の自然を体験できる場所として、多くの人々に愛されています。
「南ラグーンのロックアイランド群」はどこにある?