アイスランド

Iceland

「アイスランド」基本情報

正式名称	アイスランド共和国
英語名	Iceland
首都	レイキャビク（Reykjavik）
公用語	アイスランド語
国歌	賛美歌（Lofsöngur）
地域	ヨーロッパ /北欧
通貨	アイスランド・クローナ（kr）
パスポート
総人口	38万人
平均年齢	35.808歳
国内総生産(GDP)	280億6,452万9,851ドル
国民総所得(GNI)	279億3,555万3,945ドル
一人当たりGDP	75,260 ドル
一人当たりGNI	74,915 ドル
面積	100,830 ㎢
人口密度	3.866人/㎢
CO2総排出量	4,352,389トン
一人当たりCO2排出量	11.87トン

「アイスランド」直近20年間人口推移

「アイスランド」の年齢層別人口

「アイスランド」人口統計情報

総人口	38万人
男性人口	19万人
女性人口	18万人
人口変化	+6,365人
人口増加率	+1.642%	-
出生数	4,347人
平均出産年齢	30.835歳
平均寿命	82.691歳
男性平均寿命	80.981歳
女性平均寿命	84.506歳
総死亡者数	2,612人
純移民数	4,630人

アイスランドの豆知識？

アイスランドには、930年に設立されたアルシンギ（アルシング）という世界最古級の議会があります。現在も議会制度が途切れることなく続いており、アイスランドの政治と歴史を象徴する存在です。

アイスランドでは地熱や水力などの再生可能エネルギーを活用しており、国内の電力はほぼ100%を再生可能エネルギーでまかなっています。

アイスランドには数多くの活火山と広大な氷河があり、その対照的な自然の姿から「火と氷の国」と称えられています。

「サガ」は、中世アイスランドで書かれた物語群のことで、当時の英雄譚や日常生活が生き生きと描かれています。アイスランドの民族のルーツや価値観を知る上で重要な歴史資料です。

アイスランドには姓ではなく、父や母の名前に「〜ソン（son）」や「〜ドッティル（dóttir）」を付けるという独特の命名の仕組みがあります。これにより、家系をたどる際には親の名前が手がかりになります。

一般的にアイスランドには蚊が生息していないとされています。寒冷な気候や湿度などの条件が蚊の繁殖に適さないためと考えられています。

アイスランドは国際平和度指数（Global Peace Index）などで毎年のように上位に位置しており、治安の良さや政治・社会の安定性が高く評価されています。

レイキャビクはヨーロッパ最北の首都で、大自然の中にありながらも文化や芸術、グルメが充実したコンパクトで活気ある街として知られています。

アイスランドには、ユネスコ世界遺産に登録されているシンクヴェトリル国立公園があります。ここはアルシンギが開かれた場所としても有名です。

アイスランドには地熱を利用した数多くの温泉やプールがあり、人々は気軽に水着で温泉を楽しみます。家族や友人同士で交流の場としても利用されるのが特徴です。

ブルーラグーンはレイキャビク近郊にある大人気の地熱スパで、ミルキーブルーの湯と白いシリカ泥が特徴です。美容効果やリラクゼーション効果が高いといわれ、世界中から観光客が訪れます。

アイスランドでは「ユールラッズ（Yule Lads）」と呼ばれる13人のサンタがクリスマス前から順にやってきます。彼らはそれぞれ性格や特徴が異なり、多彩な伝承が語り継がれています。

アイスランドでは、サメを発酵させたハカールや、ヨーグルトに似た発酵乳製品スキールなど、独特の食文化を楽しむことができます。

アイスランド特有のアイスランディックホースは体は小柄ですが耐寒性や持久力に優れ、5つの歩き方ができることで知られています。

アイスランドでは新しい概念や技術が生まれた際、極力アイスランド語の語根を使って新語を作る伝統があり、外来語の導入を最小限にすることで言語が長く純粋な形で保たれています。

MAP「アイスランドの首都 - レイキャビク」

アイスランドってどんなところ？

アイスランド共和国、通称アイスランドは、北大西洋の北極圏近くに位置する島国で、独特な自然景観と豊かな文化を持つ国です。アイスランドはその地理的特性から、「氷」と「火」と呼ばれる自然現象が共存する場所として知られています。国土は約103,000平方キロメートルで、人口は約37万人（2023年のデータ）と、世界で最も人口密度が低い国の一つです。首都はレイキャヴィクで、国の政治、経済、文化の中心地です。

アイスランドの地形は火山活動によって形成されており、氷河、山脈、温泉、そして多くの火山が点在しています。特に有名なのはアイスランド最大の氷河であるヴァトナ氷河や、美しい滝や温泉が数多く存在するゴールデンサークルという観光ルートです。世界的に知られるブルーラグーンは地熱で温められた美しい青色の温泉で、多くの観光客が訪れます。

アイスランドの気候は、北極圏に近いにもかかわらず、温暖な海流によって温暖な部分があり、特に西海岸は比較的穏やかな気候です。ただし、風が強く、天候が急変しやすいため、旅行者は常に準備をしておくことが重要です。

この国の人々はアイスランド語を母国語としており、この言語は古代ノルド語に由来しています。アイスランドの文学は、特に中世のサガ（叙事詩）が有名で、多くの国民は自国の文学と文化を誇りに思っています。教育と文学への熱意は非常に高く、アイスランドは世界で最も識字率が高い国の一つです。

アイスランドの文化は、北欧の伝統と現代の影響が混ざり合っています。伝統的な音楽やダンス、料理も魅力的で、特にシーフードや乳製品を使った料理が多く見られます。一つの特異な料理として、ハカールという発酵させたサメ肉は、勇気ある旅行者の挑戦として知られています。

また、アイスランドでは自然エネルギーが大きな役割を果たしており、地熱と水力発電により、国内のエネルギーのほとんどを自給自足しています。この持続可能なエネルギー政策は、環境保護の観点からも非常に評価されています。

観光客にとって、アイスランドは絶景の宝庫です。オーロラ観賞ができる冬や、夏のミッドナイトサン（白夜）、フィヨルドのクルーズ、トレッキングなど一年を通じて魅力的なアクティビティが満載です。特に、アイスランドの野生動物、例えばアイスランドの馬や、クジラ観賞も非常に人気があります。

さらに、アイスランドはその独特な地理と文化が相まって、多くの映画やドラマの撮影地としても利用されています。『ゲーム・オブ・スローンズ』や『スター・ウォーズ』の作品は、アイスランドの壮大な風景が背景となっていることでも知られています。

アイスランドは国際社会でも非常に活発な存在であり、近年では持続可能な開発や平和活動に投資し、先進国としての責任を果たしています。観光業も国の経済にとって重要な要素であり、アイスランド政府は環境を保護しながら観光業を発展させることに努めています。

アイスランドを訪れることで、自然の驚異や独自の文化を体験することができる、まさに「氷と火の国」の魅力を感じることができるでしょう。どの季節に訪れても、その美しい風景と温かい人々が、訪れる者に強い印象を与えること間違いなしです。