トマティーナ(スペイン)
スペインのブニョールで毎年8月に開催される「トマティーナ(La Tomatina)」は、参加者が大量のトマトを互いに投げ合うお祭りです。この祭りは1945年に始まり、現在では世界中から多くの観光客が訪れる一大イベントとなっています。約1時間の間に、約150トンものトマトが使用されると言われています。
チーズ転がし祭り(イギリス)
イギリスのグロスターシャー州で毎年5月の最終月曜日に開催される「チーズ転がし祭り(Cooper's Hill Cheese-Rolling and Wake)」は、急斜面で巨大なチーズを転がし、それを追いかけるというシンプルながらもスリリングなイベントです。参加者は転がるチーズを追いかけて斜面を駆け下りますが、斜面が非常に急なため、転倒者が続出します。優勝者には、その転がしたチーズが贈られます。転倒や負傷が多いため、近年では安全対策が強化されています。
泥祭り(韓国)
韓国の保寧(ボリョン)市で毎年7月に開催される「保寧泥祭り(보령머드축제)」は、美容効果があるとされる泥を使ったユニークなお祭りです。参加者は泥の中で滑ったり、泥を塗り合ったりして楽しみます。この祭りは、保寧の泥の効能をPRする目的で始まり、今では国内外から多くの観光客が訪れるイベントとなっています。
サン・フェルミン祭(スペイン)
スペインのパンプローナで毎年7月に行われる「サン・フェルミン祭(Fiesta de San Fermín)」は、闘牛と人々が街中を駆け抜ける「牛追い祭り」として知られています。参加者は、放たれた闘牛とともに約800メートルのコースを走ります。非常に危険なイベントでありながら、世界中から多くの勇敢な参加者が集まります。
オレンジ投げ祭り(イタリア)
イタリアのピエモンテ州イヴレアで毎年2月に行われる「オレンジ投げ祭り(Battaglia delle Arance)」は、中世の戦いを再現する形で、参加者がオレンジを投げ合うお祭りです。町の住民が9つのチームに分かれ、3日間にわたって約500,000個のオレンジを投げ合います。この祭りは、自由と独立を象徴するイベントとして位置付けられています。大量のオレンジが使われているため、一部では食品ロスとして批判をあびています。
世界には、私たちの常識を超えるユニークで驚きのお祭りが数多く存在します。これらの奇祭は、その国や地域の文化や歴史、価値観を反映しており、参加者にとって忘れられない体験となることでしょう。次回の旅行の際には、これらの奇祭に参加してみてはいかがでしょうか。