基本情報
遺跡名称 | アルタのロック・アート |
遺跡名称(英語) | Røros Mining Town and the Circumference |
国名 | ノルウェー |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (iii)(iv)(v) |
世界遺産登録年 | 1980年 |
資産面積 | 16510ha |
世界遺産「アルタのロック・アート」の登録理由や特徴について
Røros鉱山町とその周辺地域は、ノルウェー中部に位置する歴史的な鉱山の町で、ユネスコの世界遺産に登録されています。この町は、17世紀に設立された銅鉱山に由来し、1977年までの333年間にわたり採掘活動が行われました。Rørosは、当初の町の構造と共に、工業的かつ農村的な文化景観を包含しており、特にその美しい木造建築群が訪れる人々を魅了します。
Rørosの町は、1679年にスウェーデン軍によって破壊された後、完全に再建されました。現在、町には約2000軒の1階建てと2階建ての木造家屋が立ち並び、これらの多くは黒ずんだ木の外観を保っており、中世の雰囲気を醸し出しています。この特徴的な建築スタイルは、Rørosが過去において繁栄した銅採掘文化を今に伝える貴重な遺産となっています。
また、この地域は「サーカムフェレンス(Circumference)」と呼ばれる特権区域に囲まれており、1646年にデンマーク・ノルウェー王国から鉱業企業に対して付与された特権の範囲と一致しています。このサーカムフェレンスにより、Rørosは鉱業の繁栄を支えるための重要な地位を確立し、地域の発展に寄与しました。厳しい気候条件に包まれたこの遠隔地で、持続可能な文化が確立されたことは、Rørosの重要な歴史的背景を形成しています。
さらに、Rørosは観光地としても人気であり、多くの訪問者がその独特な文化と歴史を体験するために訪れます。古い採掘施設やスラグ処理場、冬季輸送路など、地域に点在する歴史的な遺構は、鉱山町の過去を物語っています。これらの要素が組み合わさって、Rørosは単なる鉱山の町にとどまらず、ノルウェーの豊かな文化遺産を象徴する場所として広く認識されています。世界遺産に登録されることで、Rørosはその文化的価値を守り続けると同時に、未来の世代にその重要性を伝え続ける役割を果たしています。
「アルタのロック・アート」はどこにある?