基本情報
遺跡名称 | イチャン・カラ |
遺跡名称(英語) | Itchan Kala |
国名 | ウズベキスタン |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (iii)(iv)(v) |
世界遺産登録年 | 1990年 |
資産面積 | 37.5ha |
世界遺産「イチャン・カラ」の登録理由や特徴について
イチャン・カラ(Itchan Kala)は、ウズベキスタンの古都ヒヴァに位置する外界から隔絶された内城であり、高さ約10メートルのレンガの壁に囲まれています。この地域は、歴史的にキャラバンが砂漠を越える前の最後の休息所であったため、長い間交易の中心地として栄えました。イチャン・カラは、中央アジアのイスラム建築の優れた例として保存状態が非常に良く、訪れる人々に歴史の深さと文化の豊かさを伝えています。
この内城内には、多くの代表的な建造物が点在しています。特に注目に値するのは、フムシ(Djuma Mosque)であり、これは非常に美しいモスクで、55本の木の柱が支える広大な礼拝室が特徴です。また、墓廟やマドラサ(宗教学校)も多数あり、その中でも特に有名なのがクフナ・アルク(Kunya-Ark)で、これはヒヴァの王族の居城です。さらに、19世紀初頭にアラ・クルィ・ハンによって建てられた二つの壮大な宮殿も存在し、その優雅なデザインと装飾は訪れる人々を魅了します。
イチャン・カラは、イスラム建築の技術革新を示す素晴らしい例で、アーチやドームの美しい構造が見受けられます。特に、青いタイルで装飾された外壁は、太陽の光を受けて鮮やかな色合いを放ち、見る者を惹きつけます。このような建築物は、地域の文化や信仰が深く反映されており、歴史を知る上で重要な存在です。
また、イチャン・カラはその美しさだけでなく、観光地としての重要性も持っています。訪れる人々は、古代の交易路の雰囲気や伝統的な手工芸品を楽しむことができ、ウズベキスタンの独特な文化に触れる貴重な体験を得ることができます。世界遺産に登録されているイチャン・カラは、歴史の宝庫として、そして多様な文化交流の場として、現在も多くの人々に愛され続けています。
このように、イチャン・カラは単なる観光名所ではなく、歴史、文化、建築が織り交ぜられた独自の世界を形成しており、訪れるすべての人に深い感動を与えています。
「イチャン・カラ」はどこにある?