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カトマンズの谷

アシア / ネパール / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 カトマンズの谷
遺跡名称(英語) Kathmandu Valley
国名 ネパール
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (iii)(iv)(vi)
世界遺産登録年 1979年
資産面積 167.37ha

世界遺産「カトマンズの谷」の登録理由や特徴について

カトマンズ渓谷は、ネパールの首都カトマンズを中心に広がる歴史的かつ文化的に重要な地域であり、ユネスコの世界遺産に登録されています。この渓谷には、特に目を引く七つの重要な建造物と遺跡群があり、それぞれがカトマンズ渓谷の独自の歴史とアートの成果を示しています。

最も知られているのは、カトマンズのハヌマンダホカ・ダルバール広場、パタンのダルバール広場、バクタプールのダルバール広場です。これらの広場は、王朝時代の建築様式や文化的活動の中心地として機能しており、さまざまな祭りや儀式が行われる場でもあります。それぞれのダルバール広場には、彫刻や祭壇、宮殿などが点在しており、ネパールの伝統的な藝術文化を体感することができます。

また、仏教の聖地であるスワヤンブナート(サバダ・ブッダ)やボダナートのストゥーパも見逃せません。スワヤンブナートは「モンキーテンプル」として知られており、多くの猿が生息する場所でもあります。ここには仏教の象徴的な存在であるストゥーパがあり、観光客や信者が訪れる聖なるスポットです。ボダナートは世界最大級のストゥーパで、チベット仏教徒の重要な巡礼地となっています。特に周囲に広がるチベット文化の影響を受けた市場や食文化を楽しむことができ、多くの人々に愛されています。

さらに、ヒンドゥー教の神殿であるパシュパティナートとチャング・ナラヤンも、この地域の重要な特徴です。パシュパティナートはネパールで最も重要なヒンドゥー教の聖地の一つであり、シバ神を祀っています。ここでは、伝統的な葬儀が行われ、ヒンドゥー教徒によって聖なる火が焚かれます。チャング・ナラヤンは、エネルギーを宿す神々を祀るための美しい神殿で、世界最古の木造建築とされており、特にその独自の建築スタイルと歴史的価値が評価されています。

カトマンズ渓谷は、これらの文化遺産を通じてネパールの豊かな歴史や独自の宗教観、文化を体験することができる場所です。地元の人々の生活、祭り、伝統的な工芸品や料理は、この地域の魅力を一層引き立てています。このように、カトマンズ渓谷はただの観光地ではなく、歴史と文化が息づく生きた遺産として、多くの人々に感動と理解を与え続けています。

「カトマンズの谷」はどこにある?