基本情報
遺跡名称 | 海印寺大蔵経板殿 |
遺跡名称(英語) | Haeinsa Temple Janggyeong Panjeon, the Depositories for the Tripitaka Koreana Woodblocks |
国名 | 大韓民国 |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (iv)(vi) |
世界遺産登録年 | 1995年 |
世界遺産「海印寺大蔵経板殿」の登録理由や特徴について
海印寺(Haeinsa Temple)は、韓国の伽耶山に位置し、世界遺産として登録されている寺院であり、特に「大蔵経」(Tripitaka Koreana)の保管場所として知られています。この大蔵経は、1237年から1248年にかけて、80,000余りの木製の版木に彫刻された仏教経典の最も完全なコレクションです。海印寺の大蔵経は、仏教の教えを体系的にまとめたもので、その内容は韓国仏教のみならず、仏教全体においても極めて重要な位置を占めています。
海印寺には、15世紀に建設された「長経版殿」(Janggyeong Panjeon)という建物があります。この殿堂は、大蔵経の版木を保管するために特別に設計されており、その設計には優れた保存技術が施されています。長経版殿は、木製の版木を湿気や害虫から守るために、通気性の良い構造になっており、さらに自然素材が使用されています。このように、長経版殿はただの保管施設ではなく、芸術作品としても評価され、建築学的にも重要な役割を果たしています。
この地での大蔵経の保存技術は、当時の高度な技術力を示し、特にその木版印刷技術は、後の出版や印刷技術の発展にも寄与しました。海印寺は、単なる宗教施設であるだけでなく、文化遺産としての価値も高く、世界中の研究者や観光客が訪れる場所となっています。
海印寺は、その静寂な環境と美しい自然に囲まれており、訪れる人々に心の平穏をもたらします。寺院内には、仏教の教えが表現された数多くの文化財があります。また、海印寺の周辺には美しい山々や森林が広がっており、自然との調和を感じながら精神的な癒しを体験することができます。
このように、海印寺とその長経版殿は、仏教文化や歴史が詰まった場所であり、その貴重な遺産は今もなお多くの人々に感動を与えています。また、海印寺は、韓国における仏教の中心地の一つとして、豊かな伝統を未来へと受け継ぐ役割を果たしています。
「海印寺大蔵経板殿」はどこにある?