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コロとその港

南アメリカ / ベネズエラ (ボリバル共和国) / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 コロとその港
遺跡名称(英語) Coro and its Port
国名 ベネズエラ (ボリバル共和国)
登録区分 文化遺産  危機遺産
登録基準(登録基準とは) (iv)(v)
世界遺産登録年 1993年
資産面積 18.4ha

世界遺産「コロとその港」の登録理由や特徴について

コロとその港(Coro and its Port)は、ベネズエラ北西部に位置する歴史的な町であり、ユネスコの世界遺産に登録されています。1527年に設立されたこの町は、植民地時代の初期の例として有名で、地元の伝統とスペインのムデハル(Mudéjar)やオランダの建築技術のユニークな融合を示す唯一の生きた証拠です。コロはその独特な土造りの建物群で知られており、カリブ海地域における建築の重要な遺産を形成しています。

コロには約602棟の歴史的建築物が点在しており、それぞれがこの地域の豊かな文化的背景を物語っています。これらの建物は、地元の資源を活かした土造りの技術を使用しており、また、異なる文化的影響を受けたデザインが巧妙に織り交ぜられています。特に、スペインのムデハル建築から受けた影響は、コロの特徴的な建築スタイルに見ることができます。

さらに、コロの港はその商業的な重要性からも注目されています。かつては重要な貿易拠点であり、特にスペインの植民地時代においては重要な交易路の一部となっていました。港を通じて流入した様々な文化的要素は、コロの街並みに色彩を加えています。このため、コロは文化的交差点としても機能し、多様性を象徴する場所となりました。

コロの名所には、歴史的な教会や広場が多数存在し、訪れる人々はその魅力的な雰囲気に魅了されます。カラフルな家々や、風情あるストリート、そして活気ある地元の市場など、散策するのに最適な環境が整っています。また、地元の文化や伝統を体験する機会も多く、観光客にとって魅力的な目的地となっています。

コロとその港は、ただ美しいだけでなく、歴史、文化、建築様式の交錯が見られる場所です。この歴史的な遺産を通じて、訪れる人々はその時代の営みや文化の影響を直接感じることができ、また、世界の他の地域に対する理解を深めることができます。コロは、観光地としての魅力はもちろんのこと、国際的な文化遺産としての価値を持ち続けており、その保護と保存が今後の課題となっています。コロとその港は、未来の世代にもその美しさと文化的意義を伝える場所であり続けることでしょう。

「コロとその港」はどこにある?

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