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カナイマ国立公園

南アメリカ / ベネズエラ (ボリバル共和国) / 自然遺産

基本情報

遺跡名称 カナイマ国立公園
遺跡名称(英語) Canaima National Park
国名 ベネズエラ (ボリバル共和国)
登録区分 自然遺産  
登録基準(登録基準とは) (vii)(viii)(ix)(x)
世界遺産登録年 1994年
資産面積 3000000ha

世界遺産「カナイマ国立公園」の登録理由や特徴について

カナイマ国立公園(Canaima National Park)は、南米のベネズエラに位置し、約300万ヘクタールの広大な面積を誇ります。この公園は、ガイアナとブラジルの国境に沿った地域に展開しており、独特の自然環境と生物多様性で知られています。特に、この公園の65%を占めているテプイ(台地山)は、地質学的に非常に興味深い特徴を持っています。テプイは地球上で最も古い地形の一つであり、時折「生きた化石」とも呼ばれるユニークな生態系を育んでいます。

カナイマ国立公園の最大の魅力の一つは、その壮大な地形です。急峻な崖と滝が点在しており、その中でも特に著名なのが「エンジェルフォール」です。この滝は世界で最も高い滝であり、その高さは約1,000メートルにも達します。エンジェルフォールは、観光客や自然愛好家にとっての憧れの地とされており、訪れる人々に息を呑むような美しさを提供します。

公園内では、豊かな生態系が構成されており、数多くの動植物が生息しています。ここには、特に熱帯雨林や湿地帯、草原など、多様な生息環境が存在し、それぞれの環境が独自の動植物を育んでいます。鳥類や昆虫、哺乳動物などの生物が多様に見られ、中には絶滅危惧種も含まれています。このため、カナイマ国立公園は生物多様性の宝庫としても知られています。

さらに、カナイマ国立公園は先住民文化との密接な関係も持っています。公園内には、主にピモナ族などの先住民族が生活しており、彼らの独特な文化や伝統が根付いています。訪問者は、彼らの生活様式を学び、自然との共生を体感することができます。公園は、観光や愛好活動などを通じて、環境保護と文化の尊重を促進する重要な役割を果たしています。

カナイマ国立公園は、1984年にユネスコの世界遺産に登録され、その自然美と文化的価値が国際的にも認められました。訪れる際には、無秩序な開発防止や自然環境の保全に配慮し、持続可能な観光を推進することが大切です。美しい自然、豊富な生物多様性、先住民族の文化を堪能できるカナイマ国立公園は、一度は訪れたい場所として多くの人々に愛されています。

「カナイマ国立公園」はどこにある?

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