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パプアニューギニアのカボチャ・スクワッシュ・ヒョウタン生産量推移(1961年~2023年)

パプアニューギニアのカボチャ・スクワッシュ・ヒョウタンの生産量は、1961年に196トンを記録した後、1970年代から1980年代を通じて大幅に減少しましたが、1990年代後半に増加し、2000年代にかけて安定傾向を示しました。2012年以降は130〜160トンの範囲で横ばいとなっており、2023年の生産量は151トンで、近年の平均値とほぼ一致しています。

年度 生産量(トン) 増減率
2023年 151
-0.17% ↓
2022年 151
0.14% ↑
2021年 151
0.13% ↑
2020年 151
-0.49% ↓
2019年 152
3.24% ↑
2018年 147
0.61% ↑
2017年 146
-0.98% ↓
2016年 147
-4.28% ↓
2015年 154
3.43% ↑
2014年 149
6.84% ↑
2013年 139
7.13% ↑
2012年 130
-18.75% ↓
2011年 160
1.53% ↑
2010年 158
0.07% ↑
2009年 157
-1.58% ↓
2008年 160
-5.88% ↓
2007年 170
9.15% ↑
2006年 156
3.83% ↑
2005年 150
1.57% ↑
2004年 148
1.33% ↑
2003年 146
4.1% ↑
2002年 140
-7.89% ↓
2001年 152
1.33% ↑
2000年 150
-11.76% ↓
1999年 170
13.33% ↑
1998年 150
25% ↑
1997年 120
4.35% ↑
1996年 115
0.88% ↑
1995年 114
3.64% ↑
1994年 110
10% ↑
1993年 100
11.11% ↑
1992年 90
5.65% ↑
1991年 85
6.49% ↑
1990年 80
6.67% ↑
1989年 75
7.14% ↑
1988年 70
40% ↑
1987年 50
66.67% ↑
1986年 30
-43.4% ↓
1985年 53
12.77% ↑
1984年 47
-2.08% ↓
1983年 48
4.35% ↑
1982年 46
6.98% ↑
1981年 43
22.86% ↑
1980年 35
-50.7% ↓
1979年 71 -
1978年 71
446.15% ↑
1977年 13
-71.11% ↓
1976年 45
-27.42% ↓
1975年 62
55% ↑
1974年 40
-45.21% ↓
1973年 73
-8.75% ↓
1972年 80
-17.53% ↓
1971年 97
-24.81% ↓
1970年 129
130.36% ↑
1969年 56
-45.63% ↓
1968年 103
3% ↑
1967年 100
12.36% ↑
1966年 89
18.67% ↑
1965年 75
-40.48% ↓
1964年 126
7.69% ↑
1963年 117
-44.55% ↓
1962年 211
7.65% ↑
1961年 196 -

国際連合食糧農業機関(FAO)の最新データによると、パプアニューギニアのカボチャ・スクワッシュ・ヒョウタンの生産動向は、過去数十年の間に大きな変動を経て現在は安定していることがわかります。1961年の196トンから1977年の13トンまで著しい減少を経験したものの、1990年代以降、生産量は増加し1999年には170トンに達しました。その後、2000年代以降は150トン前後で推移する傾向が続いています。2023年の生産量も151トンであり、現時点では大きな変化が見られない状態です。

1960年代から1970年代にかけて生産量が著しく減少した背景には、紛争や輸送インフラの未整備、農業技術の遅れ、気候変動による不安定な生産条件などが挙げられます。また、国際輸出競争力が弱かったため地域内での自給が主であり、農業全体の発展が限定的であったことも影響している可能性があります。一方で1990年代以降、生産量が安定的に増加し始めた理由としては、国内外の支援による農業技術の改善や食料安全保障政策の影響が考えられます。

2012年以降の横ばい傾向は、農業生産の成熟というプラス面があるものの、生産性を向上させるための新しいアプローチが模索されていないことを示唆しているかもしれません。特に、気候変動が作物生産に与える影響が深刻化している現代において、より持続可能な農業モデルの導入が重要視されています。たとえば、干ばつへの耐性が強い品種の導入や灌漑技術の向上が解決策として挙げられるでしょう。

これらの課題に対して、パプアニューギニアが現在取るべき具体的な対策として、農業教育の充実と地域間での協力強化が挙げられます。農業従事者への技術トレーニングを行うことで、従来の栽培方法の限界を克服する手助けになるでしょう。また、地勢的に島国であるパプアニューギニアは、災害への影響を受けやすいので、気象予測技術の導入や備蓄体制の強化も必要です。さらに、国際的な市場アクセスを拡大するための制度改革も、国内農家の生産意欲を促進する具体策として考えられます。

まとめると、カボチャ・スクワッシュ・ヒョウタンの生産量推移は、長い年月を経て緩やかな増加から安定期に入りました。現在の生産量を保持するだけでなく、さらなる発展を目指すには、農業政策の見直しや国際協力の促進が求められます。パプアニューギニアの地理的・気候的特徴を考慮しながら、持続可能な農業の将来像を描くことが急務といえるでしょう。