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サントメ・プリンシペ

Sao Tome and Principe

サントメ・プリンシペ民主共和国(São Tomé and Príncipe)は、中央アフリカに位置する美しい島国です。この国は、アフリカ大陸の西側、大西洋に浮かぶ二つの主要な島、サントメ島とプリンシペ島から成り立っています。サントメ・プリンシペは、面積が約964平方キロメートルで、人口はおおよそ20万人です。国の公用語はポルトガル語であり、これは国の歴史的背景に根ざしています。 ...もっと見る

サントメ・プリンシペ」基本情報

正式名称 サントメ・プリンシペ民主共和国
英語名 Sao Tome and Principe
首都 サントメ(Sao Tome)
公用語 ポルトガル語
地域 アフリカ /中央アフリカ
通貨 ドブラ(Db)
パスポート
総人口  23万人
平均年齢  19.052歳
国内総生産(GDP)  5億4,676万1,440ドル
国民総所得(GNI)  5億5,076万2,033ドル
一人当たりGDP  2,405 ドル
一人当たりGNI  2,422 ドル
面積 960 ㎢
人口密度 240.491人/㎢

サントメ・プリンシペ」の年齢層別人口

サントメ・プリンシペ」人口統計情報

総人口 23万人
男性人口 11万人
女性人口 11万人
人口変化 +4,627人
人口増加率 +2.004% -
出生数 6,507人
平均出産年齢 28.467歳
平均寿命 69.718歳
男性平均寿命 66.239歳
女性平均寿命 73.728歳
総死亡者数 1,287人
純移民数 -592人

サントメ・プリンシペの豆知識?

サントメ・プリンシペは、アフリカの国の中で面積が2番目に小さい国です(最小はセーシェル)。総面積はおよそ1,001平方キロメートルほどで、東京23区よりもわずかに広いくらいの大きさです。

公用語はポルトガル語です。これは、15世紀後半からポルトガルの植民地支配を受けていた歴史的背景によるものです。

同国は1975年7月12日にポルトガルから独立しました。独立後はサントメ・プリンシペ民主共和国(Democratic Republic of São Tomé and Príncipe)という国名を正式に用いています。

「サントメ」はポルトガル語で「聖トマス」を、「プリンシペ」は「王子」を意味します。これらの名はポルトガルの探検家たちが、この島々を聖トマスの祝日に発見したことや王子への献上に由来しています。

首都は「サントメ」で、最大の人口を抱える都市でもあります。歴史的建築物やポルトガル植民地時代の面影を残す街並みが特徴で、ポルトガル文化の影響が色濃く残っています。

赤道付近に位置するため、一年を通じて気温が高く、湿度が高い熱帯気候です。乾季と雨季があり、雨季にはスコールのような強い雨が降ることがあります。

通貨はドブラ(Dobra、略号はSTN)です。2018年に通貨が改定され、新しく1000分の1にデノミネーションされました。

かつてカカオ生産で栄えた歴史があり、今もカカオの栽培が盛んなためです。高品質なチョコレートの産地として知られ、近年はカカオを活かした観光プログラムも人気を集めています。

公用語のポルトガル語に加えて、クレオール言語のフォロ(Forro)やアンゴラから伝わったウンブンド語などが一部で話されています。

火山活動によって生まれた島々のため、高低差のある地形や豊かな森林が広がっています。絶滅危惧種をはじめとする野鳥や珍しい植物が多く、バードウォッチングや自然探検に最適です。

2012年、プリンシペ島の一部がユネスコの生物圏保護区に指定されました。手つかずの熱帯雨林や多様な海洋生態系が守られており、自然価値の高いエリアとして国際的にも評価されています。

ポルトガルの影響を受けた食文化が特徴的で、魚介類やトロピカルフルーツ、カカオを使った料理などが人気です。ココナッツミルクを使った煮込み料理や、焼いたバナナを添える料理も定番です。

豊かな自然を活かしたエコツーリズムが主流です。ジャングルのトレッキングや野鳥観察、海岸でのシュノーケリングやダイビング、そしてカカオ農園の見学ツアーなどが楽しめます。

住民の多くはキリスト教徒で、特にカトリック教会に所属する人が割合として大きいです。ポルトガル植民地時代の影響が現在も色濃く残っています。

主にカカオやコーヒーなどの農産物、そして近年は観光業が重要な収入源となっています。また、海洋資源や少量ながら石油の可能性も検討されており、経済の多角化が進められています。

MAP「サントメ・プリンシペの首都 - サントメ」

サントメ・プリンシペってどんなところ?

サントメ・プリンシペ民主共和国(São Tomé and Príncipe)は、中央アフリカに位置する美しい島国です。この国は、アフリカ大陸の西側、大西洋に浮かぶ二つの主要な島、サントメ島とプリンシペ島から成り立っています。サントメ・プリンシペは、面積が約964平方キロメートルで、人口はおおよそ20万人です。国の公用語はポルトガル語であり、これは国の歴史的背景に根ざしています。

サントメ・プリンシペは、15世紀にポルトガルによって発見され、以降、植民地としての歴史を持つ国です。かつてはカカオやコーヒーのプランテーションが盛んであり、これにより経済が支えられてきました。需要の高まりとともに、奴隷制度が導入され、多くのアフリカ人がこの島に移入されました。1975年に独立を果たし、現在は民主主義国家として知られるようになりました。

国の地理的特性は、山地や熱帯雨林、海岸の美しいビーチに恵まれており、自然の魅力が豊かな場所です。最高峰のオボ山は、サントメ島に位置し、非常に美しい景観を提供しています。また、多様な動植物が生息しており、特に鳥類の観察においては珍しい種が多く見られます。これらの自然環境は、エコツーリズム的な観点からも注目されており、訪れる観光客にとって魅力的なポイントとなっています。

文化面では、ポルトガルの影響を色濃く受けた独特の文化が育まれています。音楽やダンスは、アフリカの伝統とポルトガルの要素が融合したリズミカルなスタイルであり、特に「ウーレ」が知られています。これは、サントメ・プリンシペの民俗音楽の一つであり、地域の祭りや祝祭で演奏されることが多いです。また、料理も非常に多彩で、海の幸を主にした新鮮な食材を使った料理が豊富です。特に、フィッシュシチューや米、豆を使った料理が一般的で、地元の食材を活かした味わい深い料理が楽しめます。

しかし、サントメ・プリンシペは、経済的な課題も抱えています。農業が主な産業ではあるものの、土地の限られた資源やインフラの不足、経済の多様性の欠如などが問題視されています。それにもかかわらず、温暖な気候や自然環境を活かした観光業の発展が期待されています。国は国際的なパートナーシップを通じて、持続可能な開発を目指す取り組みを強化しており、特にエコロジーやバイオダイバーシティの重要性が強調されています。

教育面でも、国の発展を目指して様々な施策が講じられており、識字率の向上が進められています。教育機関の整備や、教育プログラムの充実を図ることで、未来を担う人材を育成することが国の重要な課題です。

サントメ・プリンシペ民主共和国は、その美しい自然と独自の文化を持つ国ですが、経済発展や教育、環境保護といった課題にも取り組んでいる国でもあります。訪れる人々にとっては、アフリカの文化と自然に触れる貴重な体験ができる場所であり、その魅力は今後も多くの人々を惹きつけていくことでしょう。