モルディブ

Maldives

「モルディブ」基本情報

正式名称	モルディブ共和国
英語名	Maldives
首都	マレ（Male）
公用語	ディベヒ語
地域	アジア /南アジア
通貨	ルフィヤ（Rf、ރ.）
パスポート
総人口	52万人
平均年齢	31.124歳
国内総生産(GDP)	61億7,063万8,747ドル
国民総所得(GNI)	56億1,223万1,026ドル
一人当たりGDP	11,781 ドル
一人当たりGNI	10,715 ドル
面積	300 ㎢
人口密度	1753.313人/㎢
CO2総排出量	1,901,460トン
一人当たりCO2排出量	3.70トン

「モルディブ」直近20年間人口推移

「モルディブ」の年齢層別人口

「モルディブ」人口統計情報

総人口	52万人
男性人口	32万人
女性人口	19万人
人口変化	+1,700人
人口増加率	+0.323%	-
出生数	5,795人
平均出産年齢	30.177歳
平均寿命	81.041歳
男性平均寿命	79.691歳
女性平均寿命	82.819歳
総死亡者数	1,230人
純移民数	-2,877人

モルディブの豆知識？

モルディブという名前は、古代のサンスクリット語で「花輪のように連なる島々」を意味する「Maladvipa（マラドヴィーパ）」や、シンハラ語の「Maala Divaina（マーラディヴァイナ）」が起源といわれています。

モルディブの陸地面積は約300平方キロメートルほどしかなく、シンガポールよりも狭いため、アジアで最も面積が小さい国とされています。

首都のマレは国の政治・経済の中心で、わずか数平方キロメートルの島に多くの人口が密集しており、世界でも非常に人口密度が高い都市として知られています。

モルディブの平均海抜は約1.5メートルほどで、最高地点でも2.4メートルほどしかなく、海面上昇の影響を最も受けやすい国の一つとされています。

モルディブは住民のほぼ全員がイスラム教徒で、公的行事から日常生活にいたるまでイスラム教の教えを重んじた文化が根付いています。

モルディブでは金曜日と土曜日が週末に設定されています。そのため日曜日から仕事や学校が始まるのが一般的です。

モルディブには一つの島がそのままリゾートになっているところが多く、海上ヴィラや白砂のビーチ、透き通る海を満喫できるため「リゾート天国」として知られています。

海岸に打ち寄せられたプランクトン（生物発光プランクトン）が刺激を受けて光る現象で、「シー・オブ・スターズ（海の星空）」とも呼ばれ、幻想的な光景が楽しめます。

モルディブではマグロを中心とした魚料理が主食で、カツオやキハダマグロを使った「マスフニ」やスパイシーな「クルヒマス」などが人気の伝統料理です。

モルディブの通貨は「モルディブ・ルフィア（MVR）」で、紙幣には伝統文化や海洋生物などがデザインされています。米ドルも観光地では広く使われています。

モルディブには大小合わせて約1,190のサンゴ礁の島々があります。そのうち人が住む島は約200島ほどです。

観光業と漁業が経済の主力で、特に豊かな海とリゾートへの需要から観光業の割合が大きくなっています。

モルディブでは伝統的に手釣りでマグロを獲る方法が行われており、環境負荷が少なく鮮度も保ちやすいとして昔から重宝されています。

リゾート専用の島が多く存在し、観光客とリゾートスタッフだけが滞在できる仕組みになっています。一方、地元の人々が住む島は別管理されている場合が多いです。

ココナッツの木はモルディブの国樹で、実や幹、葉といったあらゆる部分が建材や食品、道具などに活用され、島の生活に欠かせない重要な資源となっています。

MAP「モルディブの首都 - マレ」

モルディブってどんなところ？

モルディブ共和国（Maldives）は、南アジアに位置する美しい島国で、インド洋の真珠とも称されています。インドの南西に位置し、約1,200の島々から構成されるこの国は、最も低い平均標高を持つ国の一つであり、そのため気候変動による影響が特に懸念されています。モルディブの首都はマーレで、多くの観光客が訪れるリゾート地でもあります。

モルディブは、過去的にアラビア人、インド人、オーストロネシア人などの影響を受けており、その歴史は非常に多様です。12世紀にはイスラム教が導入され、これ以降、イスラム文化が強く根付いています。モルディブの公用語はディベヒ語で、これはインド・ヨーロッパ語族に属する独自の言語です。国民は主にスンニ派イスラム教徒であり、宗教が日常生活に大きな影響を与えています。

モルディブの経済は、観光業に大きく依存しています。透明な海や白い砂浜、豊かな海洋生物に恵まれ、多数の高級リゾートが立ち並ぶことから、世界中から多くの観光客が訪れます。ダイビングやスノーケリングが盛んで、特に珊瑚礁はその美しさゆえに「ハワイの100倍美しい」とも称されています。観光業だけでなく、漁業も重要な産業であり、特にツナ（マグロ）漁は国家の重要な収入源となっています。

モルディブの自然環境は非常にユニークで、総面積は約298平方キロメートルと小さいながらも、650種以上の魚や、200種以上の海洋生物が生息しています。さらに、様々な種類の珊瑚礁が見られるため、自然愛好家や研究者にとっても重要な場所です。しかし気候変動の影響により、海面上昇や自然災害から脆弱な環境が脅かされています。このため、モルディブでは持続可能な開発や環境保護が重要な課題とされています。

モルディブの文化や伝統も興味深いものです。伝統的な音楽や舞踊はその地域の人々にとって大切なものであり、特に「ボードゥベル」をはじめとする音楽スタイルは、観光客にも人気があります。美しい手工芸品や、伝統的な衣装など、文化的な表現は国民のアイデンティティを形成しています。食文化では、米や魚、ココナッツを使った料理が豊富で、スパイシーなカレーがその一例です。

また、政治的には、モルディブは大統領制を採用しており、民主主義が掲げられていますが、近年は政治的不安定や権力闘争が続いており、国際的な関心が集まっています。人権問題や環境問題については、政府と国際組織の間で活発な議論が行われています。

モルディブはその美しい自然環境と独自の文化、そして観光業の発展が魅力の国ですが、さまざまな課題にも直面しています。これからも持続可能な観光と環境保護を進め、世界中の人々に愛される国であり続けることが期待されます。