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レソト

Lesotho

レソト王国(Lesotho)は、南部アフリカに位置する内陸国で、南アフリカ共和国に完全に囲まれています。この小国は高地にあり、標高が平均約1,400メートルを超えるため、「天空の王国」と呼ばれることもあります。レソトは美しい山々と素晴らしい自然景観で知られ、特にスカイバレーやマセラー山などが観光名所となっています。 レソトの歴史は複雑で、19世紀にさかのぼります。もと...もっと見る

レソト」基本情報

正式名称 レソト王国
英語名 Lesotho
首都 マセル(Maseru)
公用語 英語(イギリス英語)、ソト語
地域 アフリカ /南アフリカ
通貨 ロチ(L)
パスポート
総人口  231万人
平均年齢  21.427歳
国内総生産(GDP)  22億8,736万8,692ドル
国民総所得(GNI)  26億9,637万5,778ドル
一人当たりGDP  992 ドル
一人当たりGNI  1,169 ドル
面積 30,360 ㎢
人口密度 76.135人/㎢
CO2総排出量  4,557,923トン
一人当たりCO2排出量  2.02トン

レソト」の年齢層別人口

レソト」人口統計情報

総人口 231万人
男性人口 112万人
女性人口 118万人
人口変化 +25,952人
人口増加率 +1.123% -
出生数 55,728人
平均出産年齢 27.910歳
平均寿命 57.375歳
男性平均寿命 54.620歳
女性平均寿命 60.007歳
総死亡者数 24,612人
純移民数 -5,168人

レソトの豆知識?

レソトは標高1,000メートル以上の場所だけで成り立つ世界唯一の国とされ、その高地にある地形から「空の王国」(Kingdom in the Sky)と呼ばれています。

レソトは南アフリカ共和国に四方を囲まれています。これはアフリカ大陸で珍しい内陸国の一つです。

「レソト」は、現地のソト語で「ソト人の土地」を意味し、住民であるバソト(Basotho)民族を指しています。

主な公用語はソト語(Sesotho)と英語です。政府や教育機関では英語が広く用いられます。

レソトは1966年10月4日にイギリスから独立し、レソト王国としての体制が始まりました。

マセルはレソト最大の都市で政治や経済の中心地です。南アフリカ共和国との国境に近い位置にあり、周辺地域を結ぶ交通の要衝でもあります。

レソトの通貨はロティ(loti、複数形:maloti)で、南アフリカ共和国のランド(rand)と等価で交換できるように連動しています。

代表的なのはマレツニャネの滝(Maletsunyane Falls)で、落差約192メートルの豪快な一本滝が人気の観光地となっています。

「バソト・ブランケット」と呼ばれる独特の毛布を肩からまとうスタイルが有名で、寒さをしのぎつつ民族の誇りも表現しています。

レソト高地水プロジェクト(Lesotho Highlands Water Project)が代表的で、南アフリカ共和国へ水を供給しながら水力発電も行っています。

レソトのモットー「Khotso, Pula, Nala」はソト語で「平和、雨、繁栄」を意味し、国の願いを象徴しています。

立憲君主制を採用しており、現国王はレツィエ3世(Letsie III)です。実質的な政治は首相を含む政府が担っています。

レソトは国内の最低標高ですら約1,400メートルに達し、世界で最も「低い場所」自体が高地に位置する国だからです。

「モコロトロ(Mokorotlo)」と呼ばれる円錐形の帽子で、バソト民族のシンボルとしても使われています。

高地でのトレッキングや、馬に乗って山岳地帯を巡る「ポニートレッキング」が人気です。壮大な景色と現地の牧歌的な雰囲気を楽しめます。

MAP「レソトの首都 - マセル」

レソトってどんなところ?

レソト王国(Lesotho)は、南部アフリカに位置する内陸国で、南アフリカ共和国に完全に囲まれています。この小国は高地にあり、標高が平均約1,400メートルを超えるため、「天空の王国」と呼ばれることもあります。レソトは美しい山々と素晴らしい自然景観で知られ、特にスカイバレーやマセラー山などが観光名所となっています。

レソトの歴史は複雑で、19世紀にさかのぼります。もともと、ペラ族(Basotho)などの先住民族が住んでいた地域で、1868年にイギリスの保護領となりました。1950年代に入ると、独立の運動が活発化し、1966年にレソトはイギリスからの独立を果たしました。独立以降、レソトは政治的な混乱やクーデターが繰り返される中で、民主的な体制への移行を目指してきました。

レソトの国土は山岳地帯が多く、農業が主な産業となっています。主な作物には、トウモロコシ、エンドウ豆、ジャガイモなどがありますが、農業は気候に大きく依存しているため、天候不良や干ばつが経済に大きな影響を及ぼすことがあります。また、製織業や鉱業も重要な産業で、特にダイヤモンドなどの鉱物資源が採掘されています。

文化的には、レソトは豊かな伝統を持つ国です。音楽やダンスは人々の生活に深く根付いており、特に「モカネ」という伝統的な歌やダンスは祝い事や祭りの際に披露されます。また、地元の職人たちによる手工芸品も有名で、特にウール製品やビーズ細工は国内外で人気があります。

教育はレソトの重要な課題の一つであり、多くの子どもが学校に通っていますが、教育制度には課題が残っています。政府は教育の質を向上させるための取り組みを進めていますが、十分な資源やインフラが不足しているのが現状です。

レソトは観光地としても注目を集めており、特にトレッキングやダムでのアクティビティ、動物観察などが人気です。サモア山脈の周辺では、ハイキングやキャンプが楽しめ、多くの観光客がその自然の美しさに心を奪われます。また、レソトの伝統的な村を訪れることも、観光客にとって貴重な体験となっています。特に、地元の人々との交流を通じて、彼らの文化や習慣を学ぶことができます。

国のシンボルは「レソトのライオン」で、この動物は国の力強さと誇りを象徴しています。国旗には青、白、緑の三色が使われており、それぞれが希望、平和、繁栄を象徴しています。レソトはこのように独自の文化と伝統を持ちながら、未来に向けて発展を目指しています。

レソトは、小さな国ながらもその豊かな自然と文化、そして歴史を持つ独特の国です。訪れる人々にとっては、新たな発見や経験をもたらす場所であり、アフリカの真髄を感じることができるでしょう。