マロティ‐ドラケンスバーグ公園

基本情報

世界遺産「マロティ‐ドラケンスバーグ公園」の登録理由や特徴について

マロティ・ドラケンスバーグ公園（Maloti-Drakensberg Park）は、南アフリカのウカハラムバ・ドラケンスバーグ国立公園とレソトのセラバサベ国立公園を含む国境を越えた世界遺産です。この公園は、息をのむような自然の美しさを誇る場所であり、急峻な玄武岩のバットレス、ドラマチックな切り込み、黄金色の砂岩の要塞など、視覚的に壮観な建築物のようなアーチ、洞窟、崖、柱、岩プールがあります。

この地域は多様な生息地を持ち、高いレベルの固有種や国際的に重要な植物を保護しています。特に、絶滅危惧種であるケープワシ（Gyps coprotheres）やヒゲワシ（Gypaetus barbatus）などが生息し、自然保護の価値が非常に高い場所です。また、レソトのセラバサベ国立公園には、クリティカルに絶滅の危機にある魚類マロティ・ミンノー（Pseudobarbus quathlambae）が生息し、これはこの公園でのみ見られる種です。

さらに、この公園にはアフリカのサハラ砂漠以南で最も大きく、最も集中した壁画群があります。これらの壁画は、約4,000年前にこの地域に住んでいたサン族の精神的な生活を表現しており、文化的にも非常に重要な遺産です。マロティ・ドラケンスバーグ公園は、単なる自然の観光地であるだけでなく、その文化的、歴史的な意味合いからも訪れる価値があります。

この地域はハイキングや登山のスポットとしても知られ、特にドラケンスバーグ山脈はその美しい風景で有名です。訪れる人々は、壮大な山々や清らかな川、大自然の中での貴重な体験を楽しむことができます。生態系の多様性や絶滅危惧種の保護に加えて、地元の人々が長い間育んできた伝統と文化を感じることができるため、マロティ・ドラケンスバーグ公園は自然愛好者や文化探求者にとって理想的な場所です。

この公園は地球の自然遺産の一部として、高い評価を受けており、地球の生物多様性を保存し、次世代に受け継ぐための重要な役割を果たしています。世界の美しい自然環境を体験し、同時に歴史や文化に触れることができるマロティ・ドラケンスバーグ公園は、訪れる価値のある場所です。

「マロティ‐ドラケンスバーグ公園」はどこにある？