キリバス
Kiribati
キリバス共和国(Kiribati)は、オセアニアに位置する島嶼国家で、赤道の真上に広がる広大な海域に点在する33の島々から構成されています。この国は太平洋の中央にあるため、周囲には壮大な海と美しい自然が広がり、独自の文化と歴史を持っているのが特徴です。 キリバスは、アバイ島、タラワ島、クリスマス島(キリバスでは「カイリ島」)、フニアイフ島など、さまざまな島を含んで...もっと見る
「キリバス」直近20年間人口推移
「キリバス」の年齢層別人口
キリバスの豆知識?
MAP「キリバスの首都 - タラワ」
キリバスはどんな国?
キリバス共和国(Kiribati)は、オセアニアに位置する島嶼国家で、赤道の真上に広がる広大な海域に点在する33の島々から構成されています。この国は太平洋の中央にあるため、周囲には壮大な海と美しい自然が広がり、独自の文化と歴史を持っているのが特徴です。
キリバスは、アバイ島、タラワ島、クリスマス島(キリバスでは「カイリ島」)、フニアイフ島など、さまざまな島を含んでいます。これらの島の多くは、サンゴ礁で形成されており、海抜が低いため、地球温暖化による海面上昇の影響を受けやすく、国の存続が脅かされています。特にタラワ島は首都であり、国の政治、経済、文化の中心地とされています。
キリバスの歴史は、ポリネシア人による初期の定住から始まります。18世紀にはヨーロッパの探検家が訪れ、1788年にはキャプテン・クックが通過したことでも知られています。20世紀に入ると、第一次世界大戦と第二次世界大戦を通じて、キリバスはさまざまな国の支配下に置かれました。そして、1979年に独立を果たし、現在のキリバス共和国が成立しました。
キリバスの文化は、多様性に富んでおり、伝統的な音楽やダンス、工芸品が色濃く残っています。また、地元の人々は魚やココナッツを基にした料理を楽しむほか、バナナやタロイモなども主要な食材として用いられています。キリバスの人々は、自然と密接に結びついた生活を送り、海や土地から得られる恵みを大切にしています。
キリバス共和国は、国民が「ギブ」などと呼ぶ独自の言語を持っており、英語も公用語として使用されています。教育制度の普及も進んでおり、特に初等教育は広く受け入れられています。ただし、島の特性から、教育機関へのアクセスやリソースが限られる地域も少なくありません。
環境問題が国にとって重要な課題である一方で、国際社会への関与も積極的です。キリバスは、環境保護や持続可能な開発に取り組む国家連合の一員として、特に気候変動に対する警鐘を鳴らしています。また、オーストラリアやニュージーランドなどの近隣諸国と密接な関係を維持し、地域の安定と発展を促進するために協力しています。
経済面では、農業や漁業が主要な産業ですが、観光業も注目されています。国の美しいビーチやリゾート地を訪れる観光客が増え、地域経済の活性化に寄与しています。また、海外で働くキリバス出身者の送金も、大切な収入源のひとつとなっています。
このように、キリバス共和国は、独自の文化と豊かな自然を持ち、さまざまな課題に直面しながらも、その歴史と伝統を大切にし続けている国です。未来に向けて、持続可能な発展を追求し、国民の生活向上を目指した取り組みが進められています。キリバスは、その独自性と文化的背景をもって、国際社会の中での存在感を高めています。