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キリバス

Kiribati

キリバス共和国(Kiribati)は、オセアニアに位置する島嶼国家で、赤道の真上に広がる広大な海域に点在する33の島々から構成されています。この国は太平洋の中央にあるため、周囲には壮大な海と美しい自然が広がり、独自の文化と歴史を持っているのが特徴です。 キリバスは、アバイ島、タラワ島、クリスマス島(キリバスでは「カイリ島」)、フニアイフ島など、さまざまな島を含んで...もっと見る

キリバス」基本情報

正式名称 キリバス共和国
英語名 Kiribati
首都 タラワ(Tarawa)
公用語 キリバス語、英語(アメリカ英語)
地域 オセアニア /ミクロネシア
通貨 オーストラリア・ドル($)
パスポート
総人口  13万人
平均年齢  22.686歳
国内総生産(GDP)  2億2,367万1,137ドル
国民総所得(GNI)  4億2,777万5,038ドル
一人当たりGDP  1,704 ドル
一人当たりGNI  3,260 ドル
面積 810 ㎢
人口密度 182.549人/㎢

キリバス」の年齢層別人口

キリバス」人口統計情報

総人口 13万人
男性人口 64,231人
女性人口 68,300人
人口変化 +1,993人
人口増加率 +1.504% -
出生数 3,421人
平均出産年齢 29.077歳
平均寿命 66.473歳
男性平均寿命 64.580歳
女性平均寿命 68.170歳
総死亡者数 934人
純移民数 -485人

キリバスの豆知識?

はい。「Kiribati」は現地語の発音では「キリバス」ではなく「キリバシ」に近い音で発音されます。これは現地語で“ti”が“si”に近い発音になるためです。

キリバスは赤道と日付変更線をまたいでおり、北半球・南半球・東半球・西半球の全てに位置している珍しい国です。

キリバスは以前イギリス領のギルバート諸島と呼ばれ、1979年に独立し、現在の「キリバス共和国」になりました。「Kiribati」という国名は「Gilberts」の現地語読みに由来します。

タラワ環礁(環礁はサンゴ礁で囲まれた島のこと)の南部にある「サウス・タラワ」が首都で、政府機関も多く集中しています。

東部にあるライン諸島がUTC+14のタイムゾーンを採用しており、地球上で最も早く日付が変わる場所の一つだからです。

公用語は英語とキリバス語(ギルバート語)です。日常生活ではキリバス語が主に使われていますが、公式文書や教育では英語も用いられます。

多くの人が伝統的な集落で暮らし、魚やココナッツなどを中心に自給的な生活を営んでいます。一部では観光や公務などに従事する人もいます。

独立記念日(7月12日前後)などの祝祭日に、伝統的な踊りや歌が披露されます。特に「テ・モア」と呼ばれるダンスは有名です。

主食は魚やタロイモ、パンノキなどで、ココナッツミルクを使った調理も盛んです。ツナを使った料理や、干した魚を甘辛く調理する方法もよく見られます。

地球温暖化に伴う海面上昇が大きな課題で、国土が低地のため、将来の移住の必要性が議論されています。

タラワ環礁やフェニックス諸島はエメラルドグリーンのラグーンや美しいサンゴ礁で有名です。特にフェニックス諸島保護地域は世界遺産にも登録されています。

はい。タラワでは1943年に米軍と日本軍の激しい戦い(タラワの戦い)が起きました。現在も当時の史跡が残っています。

オーストラリアドルが流通しており、キリバス独自の硬貨・紙幣も発行されていますが、実際にはオーストラリアドルが主に使われます。

国内の島間移動は小型船や小型飛行機が中心です。分散した島々を結ぶため、定期的に島間航空便が運航されています。

政府は環境保護と持続可能な漁業、再生可能エネルギーの導入などを推進しています。また他国との連携を進め、海面上昇などの課題に対応しようとしています。

MAP「キリバスの首都 - タラワ」

キリバスってどんなところ?

キリバス共和国(Kiribati)は、オセアニアに位置する島嶼国家で、赤道の真上に広がる広大な海域に点在する33の島々から構成されています。この国は太平洋の中央にあるため、周囲には壮大な海と美しい自然が広がり、独自の文化と歴史を持っているのが特徴です。

キリバスは、アバイ島、タラワ島、クリスマス島(キリバスでは「カイリ島」)、フニアイフ島など、さまざまな島を含んでいます。これらの島の多くは、サンゴ礁で形成されており、海抜が低いため、地球温暖化による海面上昇の影響を受けやすく、国の存続が脅かされています。特にタラワ島は首都であり、国の政治、経済、文化の中心地とされています。

キリバスの歴史は、ポリネシア人による初期の定住から始まります。18世紀にはヨーロッパの探検家が訪れ、1788年にはキャプテン・クックが通過したことでも知られています。20世紀に入ると、第一次世界大戦と第二次世界大戦を通じて、キリバスはさまざまな国の支配下に置かれました。そして、1979年に独立を果たし、現在のキリバス共和国が成立しました。

キリバスの文化は、多様性に富んでおり、伝統的な音楽やダンス、工芸品が色濃く残っています。また、地元の人々は魚やココナッツを基にした料理を楽しむほか、バナナやタロイモなども主要な食材として用いられています。キリバスの人々は、自然と密接に結びついた生活を送り、海や土地から得られる恵みを大切にしています。

キリバス共和国は、国民が「ギブ」などと呼ぶ独自の言語を持っており、英語も公用語として使用されています。教育制度の普及も進んでおり、特に初等教育は広く受け入れられています。ただし、島の特性から、教育機関へのアクセスやリソースが限られる地域も少なくありません。

環境問題が国にとって重要な課題である一方で、国際社会への関与も積極的です。キリバスは、環境保護や持続可能な開発に取り組む国家連合の一員として、特に気候変動に対する警鐘を鳴らしています。また、オーストラリアやニュージーランドなどの近隣諸国と密接な関係を維持し、地域の安定と発展を促進するために協力しています。

経済面では、農業や漁業が主要な産業ですが、観光業も注目されています。国の美しいビーチやリゾート地を訪れる観光客が増え、地域経済の活性化に寄与しています。また、海外で働くキリバス出身者の送金も、大切な収入源のひとつとなっています。

このように、キリバス共和国は、独自の文化と豊かな自然を持ち、さまざまな課題に直面しながらも、その歴史と伝統を大切にし続けている国です。未来に向けて、持続可能な発展を追求し、国民の生活向上を目指した取り組みが進められています。キリバスは、その独自性と文化的背景をもって、国際社会の中での存在感を高めています。