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フェニックス諸島保護地域

オセアニア / キリバス / 自然遺産

基本情報

遺跡名称 フェニックス諸島保護地域
遺跡名称(英語) Phoenix Islands Protected Area
国名 キリバス
登録区分 自然遺産  
登録基準(登録基準とは) (vii)(ix)
世界遺産登録年 2010年
資産面積 40825000ha

世界遺産「フェニックス諸島保護地域」の登録理由や特徴について

フェニックス諸島保護地域(Phoenix Islands Protected Area、PIPA)は、南太平洋に位置する408,250平方キロメートルの広大な海洋および陸上生息地を含むエリアです。この地域は、キリバスの三つの島群の一つであるフェニックス諸島群を含んでおり、世界で最も広大な指定海洋保護地域として知られています。PIPAは、世界最大の未開発の海洋サンゴ環礁エコシステムの一つを保存しており、14の既知の海底山(おそらく絶滅した火山)やその他の深海生息地も含まれています。

この保護地域には、約800種の動物が生息しており、その中には約200種のサンゴ、500種の魚類、18種の海洋哺乳類、44種の鳥類が含まれています。PIPAの生態系の構造と機能は、その手つかずの自然を示し、重要な移動ルートや生物多様性の保全庫としての役割の重要性を物語っています。

PIPAは、キリバスで初めてユネスコの世界遺産リストに登録された場所でもあり、その認知度を高めることで、地域の保護活動が強化されています。このプロジェクトは、地元のコミュニティと協力しながら、生態系の保護だけでなく、持続可能な観光や漁業を推進することで、地域の経済にも貢献しています。

さらに、PIPAは科学研究の重要な拠点ともなっており、海洋環境の変化を監視し、気候変動に対する生態系の適応能力についての貴重なデータを提供しています。これにより、他の海洋保護地域における取り組みや政策の形成に影響を与えることが期待されています。

PIPAは、その卓越した生物多様性と原始的な自然環境のおかげで、海洋保護活動のモデルとして国際的に注目されており、環境保護と持続可能な利用の両立という課題に取り組むための一つの例となっています。また、この地域の保護は、地球全体の生態系の健全性にも寄与していると言えるでしょう。

「フェニックス諸島保護地域」はどこにある?

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