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赤道ギニア

Equatorial Guinea

赤道ギニア共和国(Equatorial Guinea)は、西中央アフリカに位置する小さな国です。この国はアフリカ大陸の西海岸に面し、主にギニア湾に浮かぶ多数の島々で構成されています。最も重要な島はビオコ島とアンノボン島で、また本土部分はリオムニ河口の近くに位置しています。赤道ギニアは面積が小さく、約28,000平方キロメートルですが、豊富な天然資源を持つ国です。 赤道ギニアの歴...もっと見る

赤道ギニア」基本情報

正式名称 赤道ギニア共和国
英語名 Equatorial Guinea
首都 マラボ(Malabo)
公用語 スペイン語、フランス語、ポルトガル語
地域 アフリカ /中央アフリカ
通貨 CFAフラン (BEAC)(Fr)
パスポート
総人口  184万人
平均年齢  20.979歳
国内総生産(GDP)  117億6,738万3,972ドル
国民総所得(GNI)  86億9,495万9,781ドル
一人当たりGDP  7,026 ドル
一人当たりGNI  5,191 ドル
面積 28,050 ㎢
人口密度 65.866人/㎢
CO2総排出量  17,662,495トン
一人当たりCO2排出量  11.07トン

赤道ギニア」の年齢層別人口

赤道ギニア」人口統計情報

総人口 184万人
男性人口 97万人
女性人口 87万人
人口変化 +44,138人
人口増加率 +2.389% -
出生数 54,694人
平均出産年齢 27.049歳
平均寿命 63.707歳
男性平均寿命 62.037歳
女性平均寿命 65.661歳
総死亡者数 14,556人
純移民数 3,997人

赤道ギニアの豆知識?

赤道ギニアはかつてスペインの植民地支配を受けており、1968年に独立するまでスペイン統治下にあったため、公用語としてスペイン語を継承しました。現在でもスペイン語が国内で広く使われているのはこの歴史的背景によるものです。

はい。正式な首都はマラボですが、オヤラ(またはシウダデ・デ・ラ・パス)と呼ばれる都市へ首都を移転する計画が進められています。ただし、実際の移転時期などはまだ公的に確定していません。

フランス語とポルトガル語も公用語に指定されています。特にフランス語は近隣のフランス語圏諸国との交流のため、ポルトガル語はポルトガル語圏との関係強化を目的に導入されました。

その通りです。国名の由来は赤道近くに位置することからつけられました。ただし、国土の一部は赤道からやや離れていますが、全体としては赤道圏に含まれています。

近年は石油・天然ガスの開発が経済の大部分を支えています。特に1990年代の大規模な石油発見以降、輸出収入の大半をエネルギー部門が占めるようになりました。

主にファン族が多数を占め、ビオコ島の先住民族であるブビ族など、複数の民族が共存しています。それぞれ独自の言語や文化を持ち、多様性が豊かな国でもあります。

マラボはビオコ島に位置しています。ビオコ島はギニア湾に浮かぶ島で、かつてはフェルナンド・ポーと呼ばれていました。

赤道ギニアは1968年10月12日にスペインから独立しました。独立記念日の10月12日は現在でも国民の祝日として祝われています。

赤道ギニアではCFAフラン(中央アフリカCFAフラン)が使用されています。近隣の中央アフリカ諸国も同じ通貨を使っており、為替連合の一員となっています。

大きく本土部のリオ・ムニ地域と、ビオコ島をはじめとする島嶼部に分かれています。本土部ではカメルーンとガボンに国境を接し、島嶼部はギニア湾に点在しています。

代表的な料理としては、プランテンバナナ(調理用バナナ)を使った料理や、海産物を利用したスープなどがあります。スペイン植民地時代の影響もあり、スペイン料理の要素が混ざった独自の食文化が育まれています。

ビオコ島などにはユニークな生態系があり、特に絶滅危惧種の霊長類やカメなどが生息しています。密猟や森林伐採の問題もありますが、保護が進められている地域もあります。

民族ごとに多様な音楽・ダンス文化がありますが、一般的には太鼓などの打楽器を用い、力強いリズムを特徴とします。祝祭や冠婚葬祭などの行事で踊りや歌が披露され、地域社会の結束を深めています。

サッカーが最も人気のあるスポーツで、代表チームは「ンザラン・ナシオナル(Nzalang Nacional)」と呼ばれ親しまれています。国際大会への出場経験もあり、国内外のファンを魅了しています。

マラボはスペイン植民地時代の建物や大聖堂などがあり、ヨーロッパ風の建造物と熱帯地方の風景が融合した独特の街並みが見られます。市内には歴史的建造物が残っており、観光客にも人気のエリアです。

MAP「赤道ギニアの首都 - マラボ」

赤道ギニアってどんなところ?

赤道ギニア共和国(Equatorial Guinea)は、西中央アフリカに位置する小さな国です。この国はアフリカ大陸の西海岸に面し、主にギニア湾に浮かぶ多数の島々で構成されています。最も重要な島はビオコ島とアンノボン島で、また本土部分はリオムニ河口の近くに位置しています。赤道ギニアは面積が小さく、約28,000平方キロメートルですが、豊富な天然資源を持つ国です。

赤道ギニアの歴史は、16世紀にスペインがこの地域を植民地化したことに始まります。1979年に独裁的な政権を持つテオドロ・オンディンゲ主政が権力を握ったことで、国は大きな変革を迎えました。彼の統治下で、国は石油と天然ガスの開発によって経済成長を遂げ、アフリカで最も石油依存度の高い国の一つとなりました。しかし、この経済成長は国民の多くには恩恵をもたらさず、貧困や人権侵害、政治的抑圧が問題となっています。

国の公用語はスペイン語で、その他にフランス語とポルトガル語も使用されます。このため、赤道ギニアはアフリカの中でも特異な存在であり、言語的な多様性が見られます。国民は多くの民族が混在しており、イボ、バントゥ、フォングなどの民族が共存しています。

赤道ギニアの経済は石油に大きく依存しているため、世界的な石油価格の変動に影響されやすいです。石油産業は国のGDPのほぼ全てを占めており、他の産業は相対的に弱い状態にあります。観光業も潜在的な成長分野ですが、インフラ整備が不足しており、外国からの観光客はまだ少数派です。しかし、赤道ギニアには美しい自然環境があり、特にバイオス島などの自然保護区は生態系の観点から注目されています。

文化面では、赤道ギニアの音楽や舞踊が地域のアイデンティティの重要な部分を成しています。特に「バエル」は伝統的な舞踊であり、祭りや特別な行事でよく披露されています。また、料理は多様で、魚介料理や肉料理が豊富で、新鮮な食材を使った料理が特徴です。

教育制度は改善の余地があり、多くの子供たちが教育を受ける機会に恵まれていません。教育投資はその豊富な資源に対して不足しているため、国の発展には教育の充実が不可欠です。

環境に関しても、赤道ギニアは生物多様性を保護するための取り組みが求められています。森林伐採や都市開発に伴う環境問題は深刻であり、持続可能な開発が求められています。

総じて、赤道ギニア共和国は資源の豊かさと同時に、多くの課題を抱えた国です。独特の文化や自然を持ちながら、政治的・社会的には多くの改善が必要とされています。今後、この国がどのように発展していくのか、世界の注目が集まっています。