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ヴァレッタ市街

ヨーロッパ / マルタ / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 ヴァレッタ市街
遺跡名称(英語) City of Valletta
国名 マルタ
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (i)(vi)
世界遺産登録年 1980年
資産面積 55.5ha

世界遺産「ヴァレッタ市街」の登録理由や特徴について

バレッタ(Valletta)は、マルタ共和国の首都であり、豊かな歴史と文化を持つ美しい都市です。バレッタは、聖ヨハネの騎士団(オーダー・オブ・セント・ジョン)によって築かれ、彼らの軍事及び慈善活動の中心地として栄えました。この都市は、フェニキア人、ギリシャ人、カルタゴ人、ローマ人、ビザンティン人、アラブ人など、様々な文化や民族によって支配されてきたことから、その歴史的背景は非常に多様で奥深いものとなっています。

バレッタは、わずか55ヘクタールの面積に320もの記念碑が存在することから、世界で最も歴史的な建築物が集中している地域の一つとされています。これらの記念碑は、16世紀の建築様式が色濃く反映されており、特にバロック様式の影響が目立ちます。聖ヨハネ大聖堂や大司教宮殿などの建物は、その美しい外観や内部装飾で訪れる人々を魅了します。また、バレッタの城壁は、かつての防衛目的で築かれ、現在もその壮大さが感じられます。

バレッタの市街地には、歴史的な道路や広場が整然と配置されており、観光客は散策を楽しむことができます。特に、有名な「マノエル劇場」は、ヨーロッパ最古のオペラハウスの一つとして知られ、多くの文化的イベントが行われています。また、バレッタには各種の博物館やギャラリーも点在しており、訪れる人はマルタの文化遺産に触れることができます。

さらに、バレッタは美しい景観も魅力の一つです。地中海に面した位置にあり、青い海と古い建物のコントラストが印象的です。特に夕暮れ時には、オレンジ色の空に照らされるバレッタの街並みが幻想的な美しさを見せ、多くの写真愛好家が訪れます。

かつての威厳を保ちつつも現代的な雰囲気を持つバレッタは、観光地としてだけでなく、国際的なビジネスや文化の交流地としても重要な役割を果たしています。ユネスコの世界遺産に登録されているこの都市は、マルタの歴史や伝統を感じる上で、訪れる価値がある場所です。バレッタを訪れることは、歴史との対話を楽しむ素晴らしい体験となるでしょう。

「ヴァレッタ市街」はどこにある?