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ボロブドゥル寺院遺跡群

アシア / インドネシア / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 ボロブドゥル寺院遺跡群
遺跡名称(英語) Borobudur Temple Compounds
国名 インドネシア
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (i)(ii)(vi)
世界遺産登録年 1991年
資産面積 25.51ha

世界遺産「ボロブドゥル寺院遺跡群」の登録理由や特徴について

ボロブドゥール寺院群(Borobudur Temple Compounds)は、ジャワ中部に位置する著名な仏教寺院で、8世紀から9世紀にかけて建造されました。この寺院は、三層構造になっており、最下層には五つの同心の四角いテラスを持つピラミッド状の基盤があります。その上には三つの円形プラットフォームから成る円錐形の部分があり、最上部には壮大なストゥーパ(仏塔)がそびえ立っています。

ボロブドゥールの壁やバルストレード(手すり部分)は、素晴らしい低浮彫で飾られており、その総面積は約2,500平方メートルに及びます。これらの彫刻は、仏教の教えや物語を表現したもので、一つ一つが細部にわたって精緻な作りになっています。また、円形プラットフォームの周囲には72の開口部のあるストゥーパが配置されており、各ストゥーパには仏陀の像が安置されています。これらのストゥーパは、信者が仏教の教えを巡礼するための重要な象徴となっています。

ボロブドゥール寺院は、その壮麗さと芸術的価値から、1985年にユネスコの世界遺産に登録されました。寺院は1970年代にユネスコの支援を受けて修復され、その保護と保存が行われました。修復作業では、様々な自然災害や時間の経過によって受けた損傷が修復され、今日に至るまでその美しさを保っています。

カムプン・ブロボドゥールに位置するこの寺院は、訪れる人々にとって、歴史的、文化的、宗教的に重要な場所です。特に毎年行われる「ウエサク祭」などの仏教行事には、多くの信者や観光客が集まります。このような行事は、ボロブドゥールが単なる観光地ではなく、今なお信仰の対象であることを示しています。

ボロブドゥール寺院群は、その独特の建築様式、アート、そして仏教の精神が融合した場所として、訪れる人々に深い感銘を与えています。ジャワの豊かな文化と歴史を感じることができるこの場所は、仏教徒だけでなく、全ての人々にとって特別な意味を持つ場所と言えるでしょう。さらに、ボロブドゥールはその周囲の美しい自然と相まって、訪れる者に息を呑むような景観を提供しています。この寺院は、ただの観光地ではなく、心の安らぎを求める人々にも開かれた聖地となっています。

「ボロブドゥル寺院遺跡群」はどこにある?