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エゲの古代遺跡(現在名ヴェルギナ)

ヨーロッパ / ギリシャ / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 エゲの古代遺跡(現在名ヴェルギナ)
遺跡名称(英語) Archaeological Site of Aigai (modern name Vergina)
国名 ギリシャ
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (i)(iii)
世界遺産登録年 1996年
資産面積 1420.81ha

世界遺産「エゲの古代遺跡(現在名ヴェルギナ)」の登録理由や特徴について

エギアイ遺跡(現代名:ヴェルギナ)は、古代マケドニア王国の最初の首都であり、19世紀にギリシャ北部のヴェルギナ近くで発見されました。この遺跡は、古代マケドニア文明の重要な証拠を提供しており、特に多数の歴史的遺物や建造物が注目されています。中でも特筆すべきは、装飾的なモザイクや彩色したスタッコで美しく飾られた壮大な宮殿と、300を超える墳墓が存在する埋葬地です。

エギアイには、11世紀BCからのものと思われるいくつかの古代墳墓があり、王族の存在を示しています。特に注目すべきであるのが「グレート・チュムルス」と呼ばれる大きな墳墓で、そこにはフィリッポス2世の墓があるとされています。フィリッポス2世は、多くのギリシャ都市を征服し、彼の子アレクサンダー大王の台頭を助けた歴史的な人物です。彼の業績は後のヘレニズム時代の拡大に大いに寄与しました。

発見されたこれらの遺構や遺物は、古代マケドニア王国の政治的な力や文化の発展を示すものであり、考古学的な価値が非常に高いとされています。また、エギアイはその歴史的意味合いから、ユネスコの世界遺産にも登録されており、観光客や研究者にとって重要な目的地となっています。

遺跡内では、精緻な装飾が施された壁画や、古代の墓礼に関する考古学的発見が多数見つかっており、当時の人々の生活様式や信仰に関する貴重な手がかりを提供しています。これらの発見は、マケドニア王国の社会的、経済的な構造を理解するための重要な要素となっています。

エギアイ遺跡は、古代の壮大な文化と歴史を体感するための素晴らしい場所であり、訪れる者はその魅力に魅了されることでしょう。歴史に興味のある方や、考古学に関心を持つ方にとって、この遺跡はぜひ訪れるべきスポットです。

「エゲの古代遺跡(現在名ヴェルギナ)」はどこにある?