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マロティ‐ドラケンスバーグ公園

アフリカ / 南アフリカ / 複合遺産

基本情報

遺跡名称 マロティ‐ドラケンスバーグ公園
遺跡名称(英語) Maloti-Drakensberg Park
国名 南アフリカ
登録区分 複合遺産  
登録基準(登録基準とは) (i)(iii)(vii)(x)
世界遺産登録年 2000年
資産面積 249313ha

世界遺産「マロティ‐ドラケンスバーグ公園」の登録理由や特徴について

マロティ・ドラケンスバーグ公園(Maloti-Drakensberg Park)は、南アフリカのウカールンバ・ドラケンスバーグ国立公園とレソトのセラバテベ国立公園からなる国境を越えた自然保護地域です。この公園は、その壮大な自然美により、訪れる人々を魅了しています。特に、そびえ立つバサルトのバトレス(支柱岩)や切り立った崖、黄金色の砂岩の城壁、そして視覚的に印象的な彫刻アーチや洞窟、絶壁、柱、岩池などが特徴的です。

この地域は、豊かな生態系を有しており、多種多様な生息地が、高い割合の固有種や世界的に重要な植物を保護しています。特に、南アフリカの特有の動物、ケープハゲタカ(Gyps coprotheres)やヒゲタカ(Gypaetus barbatus)などの絶滅危惧種が生息しています。また、レソトのセラバテベ国立公園には、クリティカルに絶滅の危機に瀕している魚種であるマロティ・ミノー(Pseudobarbus quathlambae)が見られ、これはこの公園だけでしか確認されていない種です。

マロティ・ドラケンスバーグ公園は、アフリカサハラ以南で最も集中した壁画群を誇る洞窟や岩棚を多く含んでいます。これらの壁画は、4,000年以上にわたりこの地域に住んでいたサン人の精神的生活を表現しています。サン人の文化的な価値や歴史的な存在は、この公園における保存と保護の重要性をさらに強調しています。

公園は、登山やハイキング、野生動物観察などのアクティビティを楽しむための理想的な場所です。また、その壮大な景観は、自然愛好家や写真家にとっても魅力的な目的地となっています。公園を訪れることで、訪問者は貴重な自然環境と文化遺産に直接触れることができ、それにより地域の環境保護や文化の継承に寄与することが期待されています。

マロティ・ドラケンスバーグ公園は、1999年にユネスコの世界遺産に登録されており、持続可能な観光と環境保護の重要性を認識した地域社会によってサポートされています。この地域が提供する独特な体験と、その多様な生態系や文化的価値は、訪れるすべての人々に感動と思い出をもたらすことでしょう。国境を越えたこの公園は、その美しさと重要性から、世界的に注目される観光地となっています。

「マロティ‐ドラケンスバーグ公園」はどこにある?